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無痛分娩出産レポ

こんにちは!瀧本家の妻、サキです。記念すべき最初の記事では、無痛分娩での出産の様子を記録しておきたいと思います。出産したのは2024年7月。陣痛開始から誕生まで19時間の詳細な記録です。


陣痛の始まり

※前日の昼間にドロっとしたおしるし(粘液栓?)が出てきたので、そろそろかなという心づもりはありました。

05:30
目覚める。妊娠後期はずっと数時間ごとに目が覚めていたのに、この日は一晩中ぐっすり寝られた。赤ちゃんが「もうすぐ産まれるから今のうちにぐっすり寝ておいて」と寝かせてくれたんだと思って、出産間近であることを確信。

06:00
生理痛のような痛みが10分間隔ぐらいで来ていることを自覚。

07:30
病院に連絡。もしかすると前駆陣痛の可能性もあるということでもう1時間様子を見ることに。自分のなかでは「いや、これはぜったい本番の陣痛やろ」と思ったので、食べられるうちにご飯と梅干しを食べようとした。が、痛みで茶碗一杯のご飯を最後まで食べられなかった。

08:30
再び病院に電話。この時点で痛みはさっきより強まっていて、7分間隔くらい。痛い間は横にならずにいられないぐらいの痛み。

病院に到着、分娩室へ


09:10
病院到着。診察室で内診。子宮口2センチ、だいぶ柔らかくなってるとのこと。そこから唾液のPCR検査を受ける(コロナ陽性だったら出産時の対応が多少変わるらしい)。その結果待ちの間にも陣痛が強まってきて、待機の部屋で唸り声をあげる。看護師さんが時々来て上手に腰をさすってくれて、その瞬間は痛みが和らぐ。さすが。

09:30
PCR陰性。分娩のための入院が決定。

10:30
痛みで歩けないので車椅子で分娩棟へ。分娩室に着くと、少し前に破水かもと思って夜間受診したときに親切にしてくれた助産師さんがいて、顔を見た瞬間に安心感と出産への不安で思わず手を握って涙ぐんでしまった。

このタイミングでトイレに行っておくよう促される。陣痛の痛みで、自力で便座に座ったりパンツを上げ下ろしすることがめっちゃ大変。内診をしてもらうと子宮口はまだ2センチ。

11:30
分娩台でひたすら陣痛に耐える。痛いけど、助産師さんや看護師さんなどお産のプロに囲まれて心強い。痛いところをピンポイントでさすってくれる、そしてさすり方がちょうどいい。「呼吸、上手にできてるよ」などの声掛けも嬉しい。この部屋では夫の立ち会い不可ということはもともと聞いていて、ひとりで陣痛に耐えるって心細いなぁと思っていたが、蓋を開けてみれば全然そんなことはなかった。

痛いので、無痛分娩の麻酔はまだか?としきりに質問。「麻酔科の先生に連絡は行ってます」と言われるが、具体的な動きはなく焦らされる。

麻酔投入


13:30
子宮口が4センチに。いい感じで進んでます!と助産師さんに満面の笑顔で褒められる。ここ数年で人から褒められた事のなかでトップクラスに嬉しい瞬間だった。ここで麻酔科の先生に具体的な連絡がされた模様。

ここから麻酔を入れるまでの痛みがきつかった。とはいえ、辛うじて「鼻から吸って口からながーく息を吐く」はできている。先に出産した友人が言っていた「陣痛は痛いけどインターバルがあるからそれに救われる」という言葉を反芻し、まさにそうだと実感。インターバル、神。

この辺からは、痛みの波が来たときにおしりからいきみたい感覚(=うんちが出そうな感覚)が出て来て下半身の力を上手く抜けず、「何か出た!」と何度も叫ぶ(破水かと思ったけどおしっこ。)おしりから出そうな感覚のときに、「おしり押して!」と叫ぶと、助産師さんが素晴らしくピンポイントな場所を押してくれて助けられる。

14:30
ようやく麻酔を入れてもらうことに。ちょうど陣痛の痛みが来ているときに先生が「背中がチクッとしますよ〜」と軽やかに言いながら針を刺そうとするので「ちょっと待ってー!」とキレ気味に叫ぶ。が、結局は陣痛の痛みが強すぎていつ針を刺されたかもわからないぐらいだった。麻酔を入れてからも数回は陣痛の波があり、もしかして私は麻酔が効かないタイプか!?と恐れたが、20分ぐらいで効いた。それまでの痛みが魔法のように消え去る。麻酔、神。夫と母に現状を連絡。ここからは痛みもなくベッド上で横になってひたすら子宮口が開くのを待つ。

14:50
子宮口6-7センチ。

16:30
麻酔をしててもお腹の痛みをちょっと強く感じるようになったので麻酔を足してもらう。

17:40
子宮口7-8センチ。

18:00
産まれる瞬間まで立ち会い不可な病院だったのでずっと院内のカフェで待機してくれていた夫から、カフェが間もなく閉まるから出ないといけないけどしばらく病院近くにいます、と連絡があり心強い。

19:30
子宮口は8センチぐらいであまり変わらないが、かなり柔らかくなってきてるとこのと。38.5度の発熱。無痛分娩の麻酔の副作用で出る人がいるらしい。

19:50
麻酔で痛くないなかにもお尻を押される感覚が出始める。じーっとしているよりはベッド上で多少体の向きを変えたりしたほうが良いと助産師さんからアドバイスあり。(今思えば、これを聞いて少し体を動かしすぎたことが後に赤ちゃんの心拍が弱くなったことに関係あるかもしれない)

帝王切開!?


20:50
子宮口9センチまで開く。助産師さんに「一度試しにいきんでみて」と言われていきんでみる。すると、赤ちゃんの心音が弱くなった。「うーん、カイザーかなぁ」とお医者さん。え、カイザーって、Caesarean section, 帝王切開のこと?子宮口全開までもうすぐなのになぜこのタイミングで?(心の声)

説明によれば、私がいきんでいない時は赤ちゃんはめっちゃ元気だけど、この後子宮口全開になったとしても、いきむたびに心音が弱くなると分娩に赤ちゃんが耐えられないかもしれないから、帝王切開のほうが安全に産めるかも、とのこと。

今の時点ではまだどっちになるかはわからないけど、帝王切開には夫の承諾が必要なので呼んでもらえますか、と。

どっちになるかわからないと言いつつも、レントゲンや血液検査など帝王切開手術に必要な準備をサクサク進めていく看護師さんたち。

21:30
夫到着。手術に関わる諸々のリスクが読み上げられて、私も麻酔が効いているので普通にベッドに横になった状態で一緒に聞いた。怖い内容だったが同意する以外の選択肢なし。サイン後、夫は一旦帰宅。

いよいよ誕生


23:10
内診してくれた助産師さんが「あ、破水してる」と鶴の一声(?)。そして子宮口も全開!これなら帝王切開じゃなくていきんで産むのでいけそうだね、とのこと。ただ、赤ちゃんがもうすこし降りてくるのを待ちましょうということで待機。

24:10
再度内診してもらい、赤ちゃんがかなり下がってきていることがわかる。「赤ちゃんが私たちの会話を聞いてて、手術になるのいやだから早く出て来ようと思ったのかもね」と助産師さん。

分娩室に移動し、夫にも自分でベッド上から連絡。何度かいきんで、最初はどこに力を入れるのかあまりわからなかったが、文字通りうんちを出すときと同じでお尻の穴に集中していきむと、上手!と言われる。

01:00
夫到着。

01:15
誕生!いきんだ回数はたぶんトータルで20回ぐらい。まだもう少しかかるかと思っていたのでいきなりするっと出てきて驚いた。自分の脚の向こう側に赤ちゃんの姿が見えた瞬間、号泣。甲高い元気な産声が聞けて感動。夫が耳元で「ありがとう」と言ってくれて嬉しかった。

以上です。長文を読んでくださりありがとうございます。超がつく長文になりましたが、2度とない大切な日のことをきちんと記録しておけてよかったです。

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