私の常識はあなたの非常識
友人からLineがありました。
「今一人で飲んでる。猛烈にムカついたことがあったから・・・。」
少しメッセージをやり取りして話をみましたところ、マスク警察に足を引っかけられそのことを注意したところ逆に騒ぎ出されて一触即発状態になったということのようでした。
通勤のために利用する駅周辺なのかホームなのか、文脈から察するに何らかの理由で友人はマスクを着けていなかったのだろうと思われます。
マスクについては、「忖度マスク」や「マスク警察」やいろいろな問題があるのでしょうが、例えマスクを着けていなかったにしても、足を引っかけるという行為は問題です。というか、犯罪でしょう。
友人はグっとこらえてその場を後にしたらしいですが、その時の嫌な感情を思い出す度に怒りが沸いてきて、それを、飲酒で紛らわすということにしたようです。
さて、私の職場の上司が、皮肉を込めて「ここの常識は他では非常識だから」などと冗談交じりに話していたことを思い出しました。
最近では、母親と「自分の常識が当然に相手に通用すると思うことは間違いだ。」というようなことを話したばかりです。
常識というのは、本来は自分にも相手にも、その他大勢にも通用するものだろうと思います。だから常識というのでしょう。
ところが、冷静に考えてみますと、自分の常識が相手と同じであれば、法律は要りません。
自分の常識が相手に通じないからそれを法律というルールで規制しましょう。というのが法律の趣旨だろうと私は認識しています。
次から次へと新しいルール(法律)が生まれてしまっている現代社会は、自分の常識が相手に当たり前に通用しないことの証明とも言えるのかもしれません。
友人の腹立たしさは良く理解できますが、一方で、マスク警察にもマスク警察の常識や事情があったのでしょう。
今回のような経験をした友人に今の私が正しく寄り添えているかわかりませんが、少なくとも暴力沙汰に発展しないで良かったなと思っているのが正直なところです。
ちなみに、メンタルヘルスマネジメント資格試験の勉強を一時期私はしていましたが、その教科書によりますと、ストレス緩和のためのコーピングに飲酒を用いることを禁止してはいません。
平たく言えば、お酒に逃げてもいいのです。
一時的にお酒に逃げることで暴力沙汰を回避できるのならばよっぽどマシ。私はそのように思います。