ヴィッセル神戸の大物獲得戦略
ルーカス・ポドルスキ(元ドイツ代表)
アンドレス・イニエスタ(スペイン代表)
ヨーロッパのビッグプレーヤーを獲得してきたヴィッセル神戸。
先日、またもや大物選手の加入が発表されました!
元スペイン代表 ダビド・ビジャ選手が完全移籍で加入!
僕でも知ってますよ。
南アフリカW杯で得点王だったあの選手ですよねー!!
びっくりです。
なので、今日はそんなヴィッセル神戸の大物選手獲得について考えたいと思います。
そもそもヴィッセル神戸はどんなチームなのか。
ヴィッセル神戸(ヴィッセルこうべ、Vissel Kobe)は、日本の兵庫県神戸市をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。 (出典:Wikipedia)
名前の通り、ホームタウンは兵庫県神戸市。
市の人口でいうと約153万人。順位は6位(東京を入れると7位)。
2~3年前に福岡市に抜かれるなど、人口は減少傾向の都市です。
そんな地域のチームが如何にしてビッグネームの選手を獲得できたか。
答えは経営母体の強さです。
ヴィッセル神戸の運営を行っているのはもう日本では知らない人のいない楽天です。
楽天株式会社(らくてん、英: Rakuten, Inc.)は、インターネットサービスを展開する日本のIT企業。 創業時はECモールを中心とした事業体であったが、現在はオンライン株式販売やクレジットカード等の金利・手数料収入がグループ営業利益の過半数を占めるオンライン金融事業者でもある。その他、各種のオンライン事業を手掛ける。
インターネットショッピングモール「楽天市場」や総合旅行サイト「楽天トラベル」、ポータルサイト「インフォシーク」の運営その他ECサイトの運営を行う。グループ会員は9,977万人。(出典:Wikipedia)
楽天の本社は東京にありますが、創業者であり会長兼社長の三木谷浩史氏が神戸出身ということもあり、ヴィッセル神戸の経営が苦しくなった2004年以降チームに参画しています。(ちょうどプロ野球チームができたころですね)
最近ではスペインのFCバルセロナのスポンサーにもなりましたよね。相当びっくりしました!
あれ以来、「Rakuten」と書かれたユニフォームを着ている訪日外国人を街中で見かけるようになりました。
ちなみに楽天やヴィッセル神戸、そしてプロ野球楽天イーグルスのカラーになっている「クリムゾンレッド」と呼ばれるえんじ色。これは三木谷会長の母校、ハーバード大学のスクールカラーに由来しています。
ただ、よく見るとハーバード大学のクリムゾンカラーと楽天のクリムゾンレッド、若干色が違うんですよね。。
まぁいいですか。
話は戻って、ポルディ(ポドルスキの愛称)、イニエスタ、そしてビジャ。こんなビッグネームを次々と獲得してほかのチームは黙ってないでしょう。
資金力がないながらも頑張ってるチームはあります。
特に地方のチームなど、試合をやるので精いっぱいのチームもあります。
でも僕が考えるに、ヴィッセル神戸の戦略によってJリーグ全体の底上げになるんじゃないかと思います。
昨年、イニエスタが加入した時、シーズン途中でしたがJリーグは突然規定変更をしました。
背番号のシーズン途中変更が可能になりました。
これはイニエスタに8番を着けさせてあげたい、という意向からです(もともとは別選手が8を着けていた)。
これにより、イニエスタはバルセロナ時代と同じ8番を着けることになりました。
選手一人の加入だけでリーグの規定をも変えてしまう。
それってすごいことですよね。
また、先日新たなニュースがありました。
外国人選手に関する規制が大幅に緩和されました。
つまりJリーグは外国人選手の加入により、リーグ全体の底上げを期待している、と言えます。
ヴィッセル神戸の大物獲得戦略はたしかにほかのチームのサポーターで嫌だと思う人もいるが、リーグ全体でみるとレベルが上がり恩恵を預かったことになる、というわけです。
また、ここで大事な話。
Jリーグのファンを増やしていく過程において、そのような大物選手の加入が非常に大事だということ。
僕も含めたミーハー(にわか)の人達はきっかけがないとスタジアムに足を運びません。
ポルディが見たい!イニエスタが見たい!ビジャが見たい!そんなことを考え、なんとかしてチケットを取ろうとする。
プレミア化してしまうと慣れてない人は取りづらいでしょう。
そんな時に、「じゃあ他のチームも」となればチェックメイト。
各チームここにスポットを当てるのが大事かと思います。
Jリーグもできてから25年が経ち、市民の生活に根付いてきました。
W杯に出場できるようになるまでレベルは上がり、日本でもW杯を開催し、ヨーロッパの名門チームで活躍する選手も出てきました。
しかしまだまだファン拡大の余地はあります。
ここでリーグとしてどう組織だてていくかも大切ですが、チーム単位でどこまで盛り上げられるかも大事になってきます。
ヴィッセル神戸は「アジアNo.1のクラブ」を目指しています。
Jリーグに不在と言われている名門チームになるべく、大物選手の活躍で上昇チームを作り上げてほしいと思います。
神戸から世界へ。