友達から学んだ外国でのコミュニケーション術
昨日アルメニアのエレバンからマルシュルートカと呼ばれるバスに乗って、ジョージアのトビリシに戻ってきました。
1週間のアルメニア旅行は、今までの旅行とは違うとても濃密な時間の連続でした。
エレバン市内観光と持ち込んだ作業の両立やゲストハウスやSNSで知り合った人との出会いなど、異国という非日常の中でその国に染まろうとしたり、人との会話から自分のアイデンティティを認識したり、結果的にいろいろな感情が生まれ、発見も多くありました。
今回の旅がいつもと異なるものになったのは、一緒にアルメニアを訪れた友人が強く影響しています。
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僕はひとり旅が好きです。今まで日本国内やいろんな国々へカバン一つ持って自分一人で旅してきた経験があります。だから特に海外は人と旅した経験の方が少なく、人と行く海外旅行は未だに不慣れなところがあります。
今回のアルメニア旅行は、ジョージアで参加した「ノマドニア」のプログラムで仲良くなった友達と二人で行くことになりました。
ノリと勢いだけで決め、男二人旅なんて自分ではとても珍しい経験だったけれど、結果的にはとても楽しい旅になりました。
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ひとりで勝手に旅をするアクティブさと引き換え、僕は初対面の人との会話、特に外国人とのコミュニケーションが苦手です。以前の投稿にも書きましたが、外国人と対面するとシャイな性格を発揮してうまく話せなくなってしまいます。
対して、今回一緒にアルメニアを訪れることになった彼はとても優れたコミュニケーション力を持っています。老若男女、国籍を問わず自分から誰にでも話しかけ、仲良くなって帰ってきます。
英語力はあまり高くないため話している文章ははちゃめちゃですが、人とコミュニケーションを取りたいという思いが強く、上手く伝えられなくても信頼関係を築けます。だから、英語を話せない人たちともフィーリングや身振り手振り、たまにGoogle翻訳を使いながら意思疎通をしていました。
この1週間、彼の高いコミュニケーション力を間近で見て、とても勉強になりました。
話すきっかけ作り、話し始めてから続々湧き出る話題、連絡先の交換への流れ、そしてその後の展開。どの部分をとっても自分では出来なかった積極性であらゆる人たちと信頼を築いていました。
本人にそのことを尋ねると、多少は勝算があるかを吟味しているものの、基本は相手へ強い興味があるから行動している、とのことでした。
僕自身、初対面の人に対しての警戒心が強くあるため、その壁を乗り越えるハードルの高さに大きな差がありました。また、実はあまり人に興味がなかったのかもしれません。
アルメニアにいた間、彼のおかげもあり、ゲストハウスや街中から、SNS経由も含めていろんな人と知り合いました。共に観光したりご飯を食べたり、その中でいろんな発見や気づきが生まれ、心の底から楽しいと感じた旅になりました。
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ひとり旅の魅力は何と言ってもその自由さだと思います。いつどこで何をしてもいい。観光地を巡ろうが、地図も持たずに街を巡ろうが自由です。
僕はその魅力に取り憑かれたひとりです。
ただ、食の面など悩むことも多くあります。世界では「食=人と楽しむ時間」という認識が強く、スーパーで買った簡単なもので済ませたり、高額なものに手を出してしまったり、満足いかない結果になることもしばしばあります。
ただ、たとえひとり旅でも現地で人と知り合えば、そんな悩みも簡単に解消できるし、思いもよらぬ展開になるかもしれません。それは旅のひとつの醍醐味と言ってもいいでしょう。こんな単純なことなのに、今までの僕は出来ていませんでした。
もっと他人への警戒心を下げ、人に興味を持ち、ひとつひとつの出会いに感謝しながら、世界中の人と仲良くなりたいと思いました。
今までより楽しい時間を過ごしていけますように。
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サムネイルの撮影場所はノーザン・アベニュー(エレバン)