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フランスとドイツの言語の違い

先日まで2週間、フランスとドイツへの旅に出ていました。

行った場所は、フランスはパリ、モン・サン=ミシェル、ストラスブール、ドイツはフランクフルト、ケルン、マインツです。

冬場のヨーロッパは寒さがきついため観光客も少なく、実際僕が訪れた頃は2度から-2度という気温で雪も降っていました。

息が白いのは当たり前。外で観光するよりもショッピングモールで休みたい、という気分になってもいました。

しかし、クリスマス前ということもあり、寒空の下クリスマスマーケットが展開されていました。今しかできない楽しみ方もでき、とても充実したものになりました。

フランスとドイツの2ヶ国を訪れて、これらの国の違いを如実に感じることになりました。

日本人の感覚では、ヨーロッパの隣同士でどちらも経済大国だから、似た国という印象を受けることがあります。しかし、実際はやはり別の国だと思うことになりました。

今回はその中から言語に関することを書いてみようと思います。

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フランスはフランス語、ドイツはドイツ語という別の言語を使っていることは誰でも知っているでしょう。しかし、僕が感じたのは英語の対応度合いです。

僕はフランス語もドイツ語も、こんにちは・ありがとう以外は全くわからない状態でした。

フランスは世界一の観光大国と言われ、パリを中心に観光客が大勢訪れます。だから、観光地では基本的に英語やドイツ語、スペイン語、中国語、たまに日本語など多言語対応がされている場合があります。

しかし、フランス市民で英語を話せる人はかなり限られます。

おそらくパリか地方都市かでその割合は変わってくるでしょうが、モン・サン=ミシェルの道中では基本的に英語は伝わりませんでした。

今回、一緒に行動していた友達がフランス語が話せたため、頼りっきりでした。

レストランの店員は英語を話せても、ベーカリーの店員は話せない、など業種によって違いもあるように感じました。

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ドイツは基本的にどこでも英語が通用しました。

ドイツは移民大国であることから、ドイツ語を話せない市民も多く存在します。そんなことから英語がもう一つの共通言語として成り立っているように感じました。

フランスも同様に移民を多く受け入れている国ではあるけれど、アフリカの元々フランスの植民地だった地域はフランス語教育もされているらしく、移民であろうがフランス語を話していました。

しかし、ドイツも地方都市に行くと事情は異なり、マインツで出会った地元の方々は英語を話せませんでした。

とあるデータによるとドイツは国民の80%が英語を使うことができるそうです。非英語圏で一番英語を話せる人が多い国がドイツだそうです。僕はそのデータを信じて、ドイツならどこでも英語が伝わると思っていました。

しかし、実際はそうでもない、と肌感覚で思ってしまいました。

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フランスとドイツの両方に共通することとしては、レストランのメニューは自言語のみの表記が多かったということです。

わからないからGoogle翻訳をよく使っていました(使ってもわからないこともしばしばあった)。

しかし、フランスにいるならフランス語が基本、ドイツにいるならドイツ語が基本、という姿勢は何も悪いことではないと思います。

フランスは特に、鉄道の駅の表記に英語が併記されている例は少なかったように思います。出口に「Exit」は書かれていません。しかし、出口を意味する「Sortie」はフランスを訪れたことがある人なら誰しもが覚えただろう単語だと思います。

フランス語しか書かれていないため、シンプルに精錬された看板が立ち並んでいたように思います。

日本の駅には多言語対応がされていることが多いけれど、文字が多すぎてどれを見たらいいかがわからなくなっている例が散見されます。

フランス語もドイツ語もアルファベットを使っているから、独自の文字を使う日本語とは事情が違うけれど、何が大切なことなのかを改めて思うようになりました。

フランスのように文化を大切にするように言葉も大切にする習慣や、ドイツのように移民を受け入れて自国の言葉だけでなく英語も普段使いする習慣、両国の違いや共通点を通して見えてきたものはたくさんあります。

そんな発見を通してまたひとつ成長した気分になりました。


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それでは、また明日お会いしましょう!

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