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【親の一言が子どもの未来を変える#2】"おはよう"

「おはよう」— 1日のスタートを決める魔法の言葉


朝の挨拶、「おはよう」。
この言葉は、ただの習慣ではなく、1日のスタートを決める大切なスイッチだと僕は思っています。

昔は、なんとなく口にするだけの言葉でした。
時には声が小さく、相手の目を見ずに言うこともありました。
中学、高校、そしてプロへと進む中で、「挨拶は年下が年上にするもの」 という勝手な解釈を持ち、形式的に挨拶をすることもありました。

しかし、ある出来事をきっかけに、僕の中で挨拶の価値が大きく変わりました。

◆ 「おはよう」が持つ力を知った日 ◆


ヴィッセル神戸時代のある朝、僕はジムで筋トレをしていました。
そこへ、大先輩の宮本恒靖さんがやってきて、わざわざ僕の目の前まで回り込み、

「都倉、おはよう!」

と笑顔で声をかけてくれました。

その瞬間、心が一気に明るくなり、驚くほど力が漲るのを感じました。
たった一言の挨拶で、こんなにも気持ちが変わるのかと実感した瞬間でした。

それ以来、僕も挨拶をするときは、「相手の目を見て、元気よく」を意識するようになりました。
すると、挨拶を受け取る相手だけでなく、自分自身の気持ちも前向きになることに気づきました。

「おはよう」の心理学的・脳科学的な効果

心理学の研究では、「明るい挨拶」は、自分と相手の両方にポジティブな影響を与えることが分かっています。

アメリカの心理学者ロバート・エモンズは、「ポジティブな言葉を交わすことで、幸福感が高まり、人間関係の質が向上する」と提唱しました。
また、カリフォルニア大学の研究では、「朝にポジティブな言葉を交わすことで、その日1日がより充実したものになる」という結果が出ています。

さらに、脳科学の視点から見ると、挨拶をすることで脳内にドーパミンやオキシトシンが分泌され、モチベーションが向上し、ストレスが軽減されることも分かっています。

特に、「相手の目を見て、笑顔で挨拶をする」ことが重要です。
なぜなら、目を合わせることで「信頼ホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌が促進され、相手との関係がより良好になるからです。

一方で、目を合わせずに適当に挨拶をした場合、その効果は大幅に減少し、「軽く扱われた」と感じることがあるとも言われています。

つまり、ただ「おはよう」と言うだけではなく、「どう伝えるか」が大切なのです。

「おはよう」が生み出すポジティブな連鎖


僕が「おはよう」の大切さを実感してから、意識的に明るく挨拶をするようになりました。
すると、周りの人の反応も変わり、チームの雰囲気もより良くなることに気づきました。

たった一言の挨拶が、チーム全体の空気を変えることもあるのです。

サッカーでは、チームメイトとのコミュニケーションが欠かせません。
その第一歩となるのが、「おはよう」という挨拶です。

栃木シティに来てから、その思いはますます強くなっています。
今矢監督もそれを実践していて、選手やスタッフと笑顔で握手を交わしながら挨拶をしている姿を毎朝見ています。
それを客観的に見て、改めて「気持ちの良い挨拶がチームにポジティブな影響をもたらす」ということを確信しました。

「おはよう」は、ただの挨拶ではない


「おはよう」は、1日の始まりに交わす最初の言葉です。
だからこそ、そこにどんな想いを込めるかが、その日1日を左右すると言っても過言ではありません。

ただのルーティンとして言うのではなく、
「相手の目を見て、笑顔で、気持ちを込めて」

それだけで、周りの空気も、自分の気持ちも大きく変わります。

「おはよう」は、ただの挨拶ではなく、人と人をつなぎ、ポジティブな連鎖を生む魔法の言葉だと思います。

今日も、1日の始まりを気持ちよく迎えるために、「おはよう!」を大切にしていきたいですね。

あなたは今日、どんな「おはよう」を伝えますか?

「おはよう」—— これからの親子の合言葉に。

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Ken Tokura/都倉賢/Jリーガー
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