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アメリカ大統領選についての予測分析

アメリカ大統領選挙について、現時点での情報を元にした分析をしたところ、(私的な感情など抜きにして)トランプの勝つ可能性が高くなっているという結論に着地したので、誰かの参考にでもなればとその思考過程を残しておこうと思います。

軽く調べただけなので、データや選挙制度に関する私の理解や情報が間違っていたら本当にすみません。あるいは選挙結果が大外れしていたら、その際は恥ずかしいので投稿削除か、分析に対する反省と振り返りをして加筆修正ますね。お手柔らかにお願いします。

で、その結論に至った理由として、前回の大統領選の世論調査と現在の世論調査の比較があります。

前回、バイデンはトランプに対し、常に7〜10%近い支持率リードをキープしていました。一方で、ハリスは現時点で2〜4%前後のリードとなっています。

アメリカの大統領選は州ごとの選挙人団によって決まるため、全体での得票数よりも、いかに接戦州で勝つかが重視されます。

実際に前回の接戦州の結果は

  1. ペンシルベニア州
    • バイデンの勝利:得票率の差は約1.2ポイント。
    • 得票数差:約81,000票。

  2. ミシガン州
    • バイデンの勝利:得票率の差は約3ポイント。
    • 得票数差:約154,000票。

  3. ウィスコンシン州
    • バイデンの勝利:得票率の差は約0.6ポイント。
    • 得票数差:約20,000票。

  4. アリゾナ州
    • バイデンの勝利:得票率の差は約0.3ポイント。
    • 得票数差:約10,000票。

  5. ジョージア州
    • バイデンの勝利:得票率の差は約0.2ポイント。
    • 得票数差:約12,000票。

  6. フロリダ州
    • トランプの勝利:得票率の差は約3ポイント。
    • 得票数差:約370,000票。

ソース: https://www.nytimes.com/interactive/2020/11/03/us/elections/results-president.html

であり、ウィスコンシン/アリゾナ/ジョージアは1%以下の得票率の差しかありません。(実際に、現時点でアリゾナ州では共和党が優勢になってきているという報道もありますね。)

つまり、全体の支持率で10%近い差があったにも関わらず、接戦州では1%以下の差に縮まっているということは、現在2〜4%ほどの支持率の差しか生み出せていないハリスでは、差が縮まるどころか逆転される可能性すらあります。

仮にこの3州で負けた場合

•	ウィスコンシン州:10票
•	アリゾナ州:11票
•	ジョージア州:16票

の合計37票が、トランプ側につき、269票対269票の引き分けになります。

引き分けになった場合、下院での選挙によってさらなる決選投票になりますが、下院選挙は州ごとに1票が与えられるため、人口は少ないが小規模な州を中心に圧倒的基盤を持つ共和党が勝つ可能性が極めて高いとみています。

さらにこの3州以外でも、ペンシルベニア(19票)ミシガン(15票)など選挙人の数を多く持つ州で一つでも負けるとなると、大きく結果が揺らぐこととなりります。

とはいえ、下院による決選投票になった事例はアメリカの歴史でも極めて稀なため、早々起きないと思われますが、今回の大統領選が前回よりも遥かに接戦であることは間違い無いです。

もちろん、過去の選挙では2012年のバラク・オバマ vs. ミット・ロムニーで、支持率のリードが今回同様、4%ほどでもオバマが勝つというケースはあります。

一方、2016年のヒラリーvsトランプでは今回同様2〜4%の支持率の差があったにも関わらず、ヒラリーが負けたこともあります。前回のような、シャイ・トランプ現象(世論調査に表れない隠れ支持者)は今はないように感じますし、事前のヒラリー圧勝ムードによって、ヒラリー支持者が油断し投票に行かなかったなどの現象も起きないとは予想できるので、あそこまでの大逆転感は無いと思いつつ、引き続き、大接戦で推移していくことは間違いないでしょう。

選挙直前の出来事なども選挙結果に影響を与えるので、不測の事態が結果を左右するとは思いますが、今回の大統領選によって国際情勢が動くということを踏まえ、引き続き注視していきたいですね。

※本投稿はどちらかの陣営を応援するなどの意図は無く、現状を踏まえての私的な分析をすることで、社会情勢について一つの見解を提供することを目的としたものです。

※本投稿を元に、どちらかの陣営についての批判や誹謗中傷を展開することはお控え下さい。

※私個人は是々非々で各陣営の政策を見ていますが、全体としてハリス側の支持者だと思います。ただ、どちらかに勝って欲しいかという願望とは別に、両陣営の勝つ可能性については客観的に俯瞰し判断する必要があると考えています。

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