肉体は全自動で動いている
僕らは自分の体を、自分の自由意思で動かしていると思っていますが、本当は、肉体は全自動で動いていて、本当の私は、これまでの人生で一度も何もしていないんです。
体というのは、全自動で動いているんです。
体が動いた後に、意識が後から気づいて、「私が行動した」と勘違いしているだけなんです。
肉体というのは、思考よりも先に、五感で世界を認識しています。
あなたが、「音が聞こえた」と気づく前に、耳は音を捉えています。
あなたが、「見えた」と気づく前に、目は世界を認識しています。
意識や思考が、「聞こえた、見えた」と捉えるのは、肉体よりも少し後なんです。
思考や言葉にした瞬間、もうすでに少し過去の事なんです。
例えば、
「自転車や車に乗っていて、何かにぶつかりそうになって、急ブレーキをした」
この時、あなたの意識や思考が、「危ないからブレーキをしよう!」と気づく前に、先に体が気づいてブレーキをしているんです。
その後に意識が気づいて、「あ〜危なかった。急ブレーキが間に合って良かった」と思考が考えているだけなんです。
本当は「私がした」のではなく、体が勝手に動いた後に、「私が気付いた」だけなんです。
「ふと視線を感じて、振り向いたら、誰かがこっちを見ていて、目が合った」
この時、あなたの意識が気づく前に、肉体は誰かの視線を感じ取っているんです。
あなたが、振り向こうと意識する前に、体が勝手に振り向いているんです。
散歩をしていたら、自分でも忘れていたような昔の曲を鼻歌で歌っていた。
散歩中に気づいたら、自分でも忘れていた、青春時時代の曲などを、鼻歌で歌っていた事ってありませんか?
この時、自分の意思では思い出せないような昔の曲を、肉体は勝手に、思い出して、口を動かしているのです。
「あの人は生理的に無理」
「あの人は生理的に無理」っていう人がいると思いますが、それは、本当に生理的に無理で、肉体が拒否反応をしているんです。笑
「私だって、こんな事言いたくなかった」
そう、この時本当に、「私だって」こんな事言いたくなかったけど、体が勝手に動いて、言葉が出てきているのです。
ほんの一例の紹介でしたが、自分の肉体を観察していると、肉体は自動的に動いているのが分かってきます。
よくよく考えれば当たり前で、「心臓の動き、肺の動き、消化活動」なども、普段から全自動で動いていますよね。
自分の体の内側の動きはコントロールできてないのに、「外側の動きはコントロールできる」と考える方がおかしいのです。
これまでも、これからも、あなたの肉体は全自動でプログラミング通り動いていきます。
それを知った上で、やりたい事はやったらいいんです。
結果は全て決まっていて、どうしたって後悔しようがない、失敗しようがないのだから。
全自動で、それしかない方向に結果は運ばれていくんです。
そして、本当のあなたは、行為者ではなく、それにただ気づいている存在です。
本当のあなたは「ただ在る」のです。
出来事にノージャッジで「ただ在る」存在。
それこそが本当のあなたです。
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