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サブスクリプションの良さは、本気で「お客さんのために」と思えること

とっても面白い記事を発見したので、きのうに引き続きその記事のメモ。


>制作費ゼロなのに高粗利を実現!?沖縄No.1のWeb制作会社社長に「サブスクリプション型経営戦略」の極意とWeb制作のこれからを突撃取材してきた!


きのうのnoteはコチラ↓


きのうのnoteでは、沖縄のHPを持っていない中小企業の社長にとって、『値段』と『未知』がネックになっていたということを書きました。

そこで藤本さんは、サブスクリプションという名の『分割払い』のシステムにして払いやすさを上げ、サブスクリプションモデルでは異例とも言える『即解約OK』という条件にして、『いきなり数十万円の出費は痛い』と『どれくらい効果があるのかがわからない』という『導入しない理由』をなくしました。

次に、『未知』という部分では、『導入した後の効果が見えづらい』だけではなく、『導入するまでの工数がどれくらいなのかが見えづらい』という課題もありました。

ここは『徹底的なサポート』で解決することにしたのです。

具体的には『申込書さえ書いてもらえれば、あとは全部やります』ということで、写真撮影からテキストづくり、そして会社の経営理念まで!本当に全部やりました。

コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』にも書いてあったんですが、人間はゼロから何かを作り上げるよりも、なにか現物なり比較対象なりがある状態で『ここはダメ。ここは良い』『こっちよりもあっちの方が良い』という批評、比較をするほうが得意なんだそうです。

だから、中小企業の社長に『経営理念ってなんですか?』と聞くと返ってこないことも多いので、『こうやって作ってみたんですけどどうですか?』というやり方で、進めるようにしたとのこと。

『できる限りクライアントにリテラシーを求めない』という姿勢が、徹底されていますね。

また、リテラシーを求めないところと少し関連しますが、記事中の情報によると、この会社のHP制作はDB(データベース)を利用しない6ページのみのプランしか存在しません。

これ、ハッキリ言ってかなり簡素です。


でも、ほぼ個人事業主のような中小企業にとっては、そこまでたくさんのページを用意したいとは思っていない場合も少なくないと思います。

あと逆に、用意したいと仮に思っていたとしても、おそらく予算的な面から難しいです。

であれば、多少簡素でもそれほど高くない値段で導入できたほうが、小さな企業にとっては役に立ちます。

商品の機能やサイズって、基本的に多かったり大きかったりすることだけが良いことだと思ってしまうときもありますが、相手の求めている機能とそれに見合った価格で提供することのほうが、相手を幸せにできるんだなということを、琉球オフィスサービスさんのシンプルな制作プランを聞いて感じました。


そしてここからようやく、サブスクリプションという仕組みについて掘り下げていきます...!

これは既にいたるところで言われている話でもありますが、サービス提供者側にとって、サブスクリプションの良いところのひとつは『売上の予測を立てやすいこと』にあります。

よっぽどのことがない限り、一気に契約が解除になるなんてことはないし、『解約率』は計算によってある程度予測することが可能なので、中長期的な売上をある程度予測できます。

それによって投資をしやすくなったり事業計画を立てやすくなったりという点で、サブスクリプションモデルは優れています。

あとこれが最も本質的だなと感じたのが、サブスクリプションは『買い手側と売り手側の向いているベクトルが同じ』という話が、この記事の大きな気付きのひとつでした。

なにを当たり前のことをと思うかもしれませんが、極端な話、売り切り(=売ってそれで終わりの商品)であれば、多少強引にでもとりあえず買ってもらえればOK(=売上が出る)という考え方の人や企業もいないわけではありません。

しかしサブスクリプションの場合、お客さんと中長期的な関係を築かないと、利益にならないのです。

『購入』が両者にとって『終わり』ではなく『始まり』になっているのです。

両者の向いているベクトルが同じなので(=両者ともいかに気持ちよく使ってもらうか・使うかを考えている)、サポートも自然と手厚くなります。

情けは人の為ならずではないですが、提供側もお客に、少し極端な言葉を使うなら『尽くせば尽くすほど』、提供側にとっても『契約継続』として売上に反映されます。


記事中にあった、琉球オフィスサービス代表の藤本さんの

サブスクリプションは、本当に顧客満足度がすべてなんですよ。
綺麗ごとじゃなく「お客さんに喜んでもらうために働きましょう」って言えるのが僕は好きですね(笑)

という言葉がものすごく印象的でした。


ということで、いまいろんなところで言われるサブスクリプションですが、その本質的な両者にとってのメリットのひとつは、両者の向いているベクトルが同じということです。

心の底から『お客さんに喜んでもらうために働きましょう』を言えるって、実はとっても幸せな環境なんじゃないかなと思います。



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