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「認知より信用」という言葉の罠

オリラジあっちゃんのYouTubeがすごく面白いです。

きょうはそのなかでも特に面白かった、箕輪さんとの対談について。


この動画中で箕輪さんが言っていた『いろいろ(良いこと悪いことは)置いておいて、有名になるっていうのはけっこうすごいこと』っていう話は、ぶっちゃけちゃってる感じがして最高でした。

箕輪さんは、いまたくさんのTV番組でコメンテーターをやっています。

ただ、いまとてもコメンテーターを辞めたいそうです。


視聴率が上がるから、番組のスタッフからは『箕輪さん、もっと過激なことを言ってください!』と頼まれるんですが、その発言がネットニュースになって、Twitterで叩かれている間の時間は、番組からお金がもらえるわけではありません。

箕輪さんは、『Twitterで叩かれてすごい心が消耗するし、この時間のギャラも欲しいよ!』と言っていました。

ちなみに、箕輪さんは文化人枠なので、そもそものギャラが芸能人に比べてすごく安いです。

『5万円くらい』と動画中では明かしていました。


たしかに、いま箕輪さんに講演会やコンサルティングを頼もうと思ったら、もっと高いはずです。

オリラジ中田さんいわく、5万円でも文化人枠として高い方らしいです。

それでも箕輪さんが、いまも(悩みながらも)TVに出ているのはなぜか。

一言でいうと『知名度が上がるから』です。


やっぱり、『有名であることの価値』とその際のメディアとしての価値を果たしている『TV』は、やっぱりスゴイんだなと改めて思いました。

いまはよく『認知よりも信用だ』や、『数じゃなくて質を重視しよう』みたいな話があります。

でもそれは、大前提として『認知』や『数』があるから効果的なんだという話が、すごく印象に残りました。


たとえば、『信用』とよくセットで語られるのが『本音である』ということですが、それは認知度があって、本音でぶっちゃけてしまうと自分以外にもいろんなところで影響が出るかもしれないというリスクを抱えたなかでぶっちゃけるから、効果が増すわけです。

けっこうまえに、前澤さんが衣服の原価みたいなものをTwitterで公開して業界関係者を中心にバッシングをくらい、炎上しましたが、あれはアパレル業界で注目されている前澤さんが言ったから『こそ』、価値があります。

アパレルの原価うんぬんみたいな話は、前々から分かっていたけどタブーであえて誰も口にしていなかったという側面もあるので、衝撃の新事実というわけではありません。

しかし、たとえ周知の事実だったとしても、それを自らの首を締めることにもなるかもしれない前澤さんが言ったことで、業界の内外を問わず『よく言った!』という声もあったのです。

極端な例を言えば、同じ発言を飲食業界で働いている無名の人がツイートしたって、あそこまでの大きな話になっていなかったはず。


それくらい、『有名であること』の価値は大きいです。

もちろん、有名じゃない人が有名になることと同じくらい、1回有名になった人が無名になることも大変です。

だからそもそも『自分は認知をあげたいのか』『(仕事において)有名になる必要はあるのか』という話もあります。


ただもし、自分が認知を上げることによって、多少のデメリットを甘受しつつも、それ以上にメリットが大きいと判断したのであれば、やはり認知を上げることを志向するべきです。

信用とかコアファンとかみたいな話は、それがあってこそのもの。


SNS離れとかTV含めたマスメディアの周縁とか信用経済とかいろいろと言われてますが、やっぱり『認知』あるってことは、それによって広がる世界や増えるチャンスもあるし、その際にTVの力っていうのはやっぱり侮れないなと思いました。

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