「若者言葉の変遷を見ていてふと思ったこと」
昨日、テレビを見ながら
「最近『ぴえん』って言葉が流行っているのか…、そういえば一昔前は『激おこプンプン丸』とか怒りの言葉が流行ってたな…
確か『ボッチ』という孤独感を表す言葉は私が学生の頃から出てきた気がする」
と過去を振り返っていて、ふと、これって心理学でいうところの『受け入れがたいことを受容する段階』なんじゃないかな?と思えてきました。
キューブラー・ロスという研究者の方が、死を目前にした方々の心の変化は以下の5段階であると述べています。
①否認・孤立;「私は信じない」と現実を否定し、周りの人を遠ざけて孤立したりする。
②怒り;「なぜ私がこんな目に!」と怒る
③神との取引き;「神様仏様…良いことをしますから、助けてください」と超越した存在と取引しようとする。
④抑うつ;現実を受け入れざるを得なくなり、気分が落ち込む
⑤受容;現実を受け入れた上で、最期までよりよく生きようとする
そして後の研究で、この5段階は、死以外の『受け入れがたいこと』が起きたときにも観察されるということが示されています。
この5段階に上記の若者言葉を当てはめると
①否認・孤立→『ボッチ』
②怒り →『激おこプンプン丸』
③神との取引→なし?
④抑うつ →『ぴえん』
⑤受容 →次に流行る言葉?
とだいたい一致します。
日本人に対する研究では、5段階のうち、神との取引はあまり観察されないそうですから(文化的に表現しにくいために観察されないだけで、実際は結構してるんじゃないかなと思いますが…)その点も一致してます。
もしこの仮説が正しいとするなら『受け入れがたいこと』ってなんでしょうね?(うーん…心当たりが多すぎて、まさに『ぴえん』…)
さて、そうすると、『ぴえん』の次に流行るのは『人生における受け入れがたいことを受け入れて、前向きに生きる言葉』です。
そういう言葉を歌詞に入れた曲とかを作ったらブレイクするかもしれませんね(*^^*)