「人生における課題(ライフテーマ)について、ノビ太君を例に考えてみた」
サビカスというキャリア研究家が、数千人のキャリア相談(人生相談)を行って、
『人生を振り返ってもらうと、いろんな課題にあった人はあんまりおらず、幼いころから繰り返し同じテーマの課題で悩む人がほとんどだった』
と述べています。
確かにサビカスが実際に挙げた例を読んでみると「まるで『今回の人生ではこの課題』とそれぞれテーマを与えられて生まれてきたかのようだ」と思ってしまいます
しかしながら、それは同じような課題が偶然何回も現れたというより、
①自分の意志でそのような状況に入って行くことが多い
②自分でそういった状況を作っている
③いろいろな状況や課題があったけれども、その人物の性格上、いつも同じ課題で一番悩む
というパターンが多いようです。
例えばドラえもんのノビ太君が、もし転校したとしても、多分、ジャイアンやスネ夫のようなタイプの子がいるグループに入り、得意でない遊びに加わってイジメられ、ドラえもんに泣きつくでしょう
そういうのが本当に嫌なら、得意な射撃やアヤトリが活かせるクラブに入るとか、ジャイアンのようなタイプの子がいないグループに入れば良いのです。
そうしないということは、あのようなグループがノビ太君にとって『魅力的な居場所』に見えているか、あるいは『そこにしか自分の居場所はない』と思えているのでしょう。
つまりノビ太君のライフテーマは
『自分にあった居場所を見つけ、そこでの地位を確保する。そのために必要なら戦う』です。
これをある程度クリアしないとノビ太君は今後の学生生活でもジャイアンのようなタイプにイジメられるでしょうし、社会人になってからもそうなるでしょう
(もちろんイジメはイジメる側が100%悪い行為ですので、行動を正すべきなのはジャイアンの方です。しかしイジメを完全にはなくせない現実がありますから、ノビ太君はそれを避けたり防いだりする方法を学ぶ必要があるのです)
でもノビ太君は大丈夫です。ドラえもんのいくつかある最終回のうち、ノビ太君がジャイアンに戦いを挑み、ノビ太君の存在と意志を認めさせるというものがあります
このように課題を一度クリアした場合でも、同じ課題はその後の人生で何度も現れます。
しかし一度攻略してしまえば次からは乗り越えられるようになります
ノビ太君はジャイアンに自分を認めさせた経験からくる自信を胸に、今後の人生、学校や職場でどんなグループに入っても、ちゃんと自己主張すべきときは自己主張するでしょうし、必要なら戦うでしょう
さて、サビカスは、このような課題を「ライフテーマ」と名付け、
『好きな話(小説、ドラマ、映画 etc)と、その話のどこが好きかを述べてもらう』
『もっとも古い記憶を三つくらい話してもらって、そこに共通するテーマを見つけてもらう』
というような方法で見当をつけることができると述べています。
さて、あなたのライフテーマは何ですか?
また、それを乗り越えた経験はありますか?
私…?私のライフテーマは…秘密です(笑)