「人生で何を一番大切にするかは、その人の自由」ということと音楽
ハンセンというキャリア研究家によると、人生には四つの大事な要素があります。
Labor (働くことによって、この世界をより良いものにする喜び)
Love(家族や仲間と信頼し合い支え合う喜び)
Leisure(余暇等で自分が楽しいと思うことを行う喜び)
Learning(学ぶことや自己鍛錬で、理想の自分に近づく喜び)
四つとも頭文字が「L」なので、これらを「ハンセンの四つのL」と言ったりします。
ハンセンは、この四つのうちどれかをおろそかにすると、ほかの要素もうまくいかなくなるので、四つ全てを大事にしてバランスよく統合するのが大事だと言っています。
そして、この四つのLのうち、どれを一番大事だとするかは、各人の自由です。
例えば、働くことを人生で最も大切な要素とみなして、家族や仲間、余暇や学びは働くことを充実させるための要素としてもいいですし、「楽しむことが人生で一番大事だ」として、そのために働いたり、学んだり、仲間を作ったりすると考えるのもありです。
同様に、「家族や仲間」が人生で一番大事と考えても良いですし、「学ぶことや自己鍛錬によって己を高めること」が人生で一番大事とみなすのもありです。
音楽家の伝記を読んでいると、人生を楽しむことを第一にしたロッシーニ、愛する人を大事にしたショパン、自分の音楽の芸術性や技能をひたすら高めようとしたリスト、仕事大好き(?)ハイドンと、四つのLのどれを大事にしたかが割とはっきり表れている人が多い気がします。
(私は音楽史は専門ではありませんので、この例はただの私の印象ですが…)
どの音楽家に共感するかで、自分が人生で何を一番大事にしたいかが分かるかもしれませんね(*^_^*)