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先輩と後輩

自分が誰かと関わったり、接したりしたときによく思うのだけれど、
自分は後輩役をやってることが多い。
いつも誰かに教えを乞うているような、そういうイメージが自分の中にある。
知らない土地に来て、知らない年上の人たちに囲まれているので、
そりゃあそうじゃ、とも言えなくもないのだけれど、ちょっとだけいやだ。

高校野球のニュース記事などを見ていると、自分が高校生だったころを思い出す。
そして思い出す学年はなぜか、入りたての1年生ではなく、もう後がない3年生のときでもなく、先輩と後輩が入り混じっている2年生のときだ。
3年生の立ち居振る舞いや、野球に対する姿勢を参考にしたり、時に1年生へのちょっとしたアドバイスをする自分を思い出したりする。

中学から高校というとてつもない環境の変化があった1年生ではなく、また自分たちの世代という誇りにも似た感情を抱いていた3年生でもなく、なんで2年生のときのことをよく思い出すのか。理由を考えていると、2年生というのが、いま生きている自分の現実に、いちばん近いからなんじゃないか?と思った。

そうか、自分は、自分たちは、ほとんど一生高校2年生なんだ。
周りに先輩がいて、後輩がいて、そして自分がいる。
そういった状況のなかで生きていかないといけないんだなあ。
と、人生高校2年生ということを思い至ったのでありました。

敬意と卑屈は違うし、誇りとおごりも違う。

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