普通じゃなかった最終日。
旅の最終日、岩手県北上市は大雨が降っていました。激しくて冷たい雨、ポンチョで防いだところで靴はびしょびしょになるし、顔はあめでぐしょぐしょになりました。
ネットカフェでずっといてもよかったのですがなんだかエネルギーを消費したかったんでしょう、外に出てしまいました。帰りのバスのお金をコンビニで支払ったあと、余ったお金を全部使いきりたかったのでひとりでしゃぶしゃぶの食べ放題に行きました。ネットカフェで飲み物をたくさん飲んでいたのでお腹はあまり空いていなかったのですがそれでもいきました。
胃がパンパンだと脳が気付く前に食べ物を胃に入れてやろうと思ってとにかく食べまくりました。豚を8人前、野菜にごはん3杯、カレー。それだけ食べるとお腹がいっぱいになりました。80分の食べ放題だったのですが30分で店を出ました。
北上市の駅は結構大きな駅でした。北海道の宣伝ポスターがでかでかと貼っていて、もったいないなあと思いながら駅の中に入って行きました。駅の中にはラグビーの大会まであと397日とかかれた電光掲示板だとか東京オリンピックのポスターだとか何十年も前の指名手配犯の張り紙だとか様々な情報が溢れかえっていました。
それらを全部無視して、バスが来るまでずっと本を読んでいました。
本を読むのに飽きたので今回の旅のことについてなんとなく考えていました。
旅というのは自分の考え方みたいなものを如実に表すものなのだろうなと思いました。
ヒッチハイクで北のてっぺんまで行く人もいれば自転車で日本を一周する人もいる。僕は9日間東北を歩きました。そういう旅もあるんだな、俺はそういう考え方なんだろうな、と。
たぶん僕はこの旅みたいなものを特別なことにしたくなかったのだと思います。なにか通常の生活の延長にあることだと思いたかったのだと思います。今日もそうでしたが、明日もいつも通りの生活です。でも旅の時変わらず発見やら気づきに溢れた生活にしたいなと思いました。
カニありがとう🦀
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