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大阪に帰ってきた。

写真は気仙沼ですが。

ああ、久しぶりのノートパソコン。スマホで文章を書くのにも若干慣れてきたけれど、やはりキーボードがいい。パチパチ音がするのがいい。打った感じがする。僕が書いたと思える。スマホは予測変換が予測しすぎる。予測しすぎて最後まで打たなくても文章が書けてしまうのが嫌だ。僕が書いた気がしない。

パソコンの画面が大きいのがいい。五行書いても自分の書いた文字を全て見渡すことが出来る。スマホだと5行書くと、自分の書いた文章を見返すには上にスクロールしなければならなくなる。めんどうだ。

パソコンで書くのは落ち着く。きちんと整地した場所でパソコンを扱うから、僕ももちろん机に座ってパチパチとキーボードを打つことになる。だから落ち着く。スマホだと、どこでも書けるけれど、逆に姿勢を正して書くことが出来なくなる。だから落ち着かない。きっと文章も落ち着かないものになる。


9月1日からねじまき鳥クロニクルという小説をずっと読んでいて、帰りの電車のなかでやっと読み終わった。僕もやっと家に帰ってきた。そのシンクロした感じがちょっと嬉しかった。小説の主人公も、僕も、どちらも一番つらいところは乗り切ったのだ。

この本を読んだのは2回目なのだけど、全くと言っていいほど内容を覚えていなかった。結末すら覚えていなかったのだ。
でも、村上春樹さんの本を読んでいるときの、あの飲み込まれる感じ――自分の文章の感じとか、生活の感じ全てが、小説のなかに含まれるような感覚――それさえ味わえればストーリーの流れとか、そういうのはどちらでもいいのかもしれない。

と、あまりあの人のことについて書くともっと昔から好きだった人になにか言われそうなのでびびってしまう。だからほどほどにして、自分のうちに秘めておこう。

そして大阪では生活のたのしみ展が開催だ。行く気満々だが、とにかく自分の家で生活出来るように物資を揃えねば!

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