Art Fair:Independent 2020@New York(3/5~3/8)後編
「アートのある光景」シリーズ、ニューヨークで開催されたアートフェア、Independentの詳細な紹介の後半です。
前編の前書きでも触れましたが、IndependentはバーゼルのListeと並んで、新進ギャラリーを集めたグローバルなアートフェアの双璧をなしています。
このフェアは、ニューヨーク州の非常事態宣言発令の3月7日(私がフェアを訪ねた6日時点では、ニューヨーク市の感染者数はわずか4人)を跨いで開かれました。感染爆発の少し前の出来事です。当時は、私を含めて誰も心配していなかった。むしろ流行中のインフルエンザに気をつけていました。
このフェアの模様をざっと見渡して、現代アートのメッカ、ニューヨークでこれが開かれていることに驚かれるかもしれません。ですが、Independentが体現している傾向が、今の現代アートの最先端の主流なのです。すなわちプリミティヴィズムが、最先端の枠組みとなっている。ただし、それが意図されているところが、この流行のミソです。
それでは、お楽しみください。
なお次回は、Independentと同時期メトロポリタン美術館で開催されていたゲルハルト・リヒターの回顧展です。
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