ホントはもう決まってるよね
私達人間っておもしろくて、人に相談する時、もう答えは決まっていることが多い。
例えば
「私転職しようと思ってるんです もうどうしたらいいかよくわからなくって 相談に乗ってください」
という時、大方の場合、どうするかは既に本人の中で決まっている。
ここで例えば、本人は「転職をする」という意思決定をしていた場合、相談を受けた人が「転職するべきだよ」と助言すれば、それで答え合わせができるので「この人は話をわかってくれる」となる。
つまり、この会話の装飾をなくすとこうなる
「私転職しようと思ってるんです あなたが背中を押してくれたら 私とっても気分良く今夜寝られるんです あなたなら私が直接的にお願いしなくても察してくれますよね」
という主張になる。
そして、実際の魂胆はそんなところにあるとしたら、相手が「転職は考え直したほうがいいよ」と伝えた場合、もしかしたら本人は「この人はわかってくれない」と対立姿勢を取るということになる可能性がある。
つまり、相談相手は会話の冒頭から品定めされているわけ。
この人は私の聞きたいことを言ってくれる人?と。
これでは、相談される側も面白くなかろう。
本人の自我を満たすだけに利用されているのだから。
クリエイティブな会話とは程遠い。
どのようにすれば、地球は本質的な会話を手にすることができるだろうか?
そんな問いを改めて大切にしたいと考えた午後のひととき。