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オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分けよう

皆さん、こんにちは。エグゼクティブ・コーチの林健太郎です。

この記事は、私が制作した動画講座:DELICオンラインから、チャプター6でお伝えしている「質問」について解説していきます。
今回は第2話として、一般的にも知られている「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の違いについてお話していきます。
(第1話をまだお読みでない方はこちらからお読みいただけます)

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質問の種類は大きく2つに分類される

質問の種類を大きく2つに分類するとしたら何と何だと思いますか?

これ、私がコーチング研修を企業様でやらせていただくときに、必ずご参加の皆さまにお聞きする質問です。
コーチングにご興味がない方でも、意外と知っているのが、この「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」という言葉だったりします。
営業研修などでは、拡大質問と限定質問という言葉が充てられていることもありますよね。

ただ、言葉として知っていても、それぞれの違いや用途などが的確に理解できていないことも多いのが実際のところかもしれません。
今回は、2つの異なる種類の質問をどう使い分けるとよいのかということに焦点を当ててお話をしていきたいと思います。

まず、それぞれの定義的なものを考えてみたいのですが、
クローズドクエスチョンをものすごく簡単に定義すると、「はい」か「いいえ」で答えられる質問です。
オープンクエスチョンをものすごく簡単に定義すると、それ以外の質問のことを指します。

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というと簡単すぎますかね?
映像では、オープンクエスチョンの定義を解釈の幅をより広く取り回答できる質問としています。

私が実際に研修をしながら、ゲーム的にそれぞれの違いを理解してもらうためのアクティビティーを実施しているシーンがDELICオンラインのチャプター6にありますので、よかったらそちらをご覧ください。
(↓下の動画で、4分29秒から始まるシーンです)

このアクティビティーでは研修参加者の中から2名のボランティアを募り、男性をクローズドクエスチョン担当、女性をオープンクエスチョン担当に任命しました。

この2人以外の参加者には予め「解答」を提示しておいて、それを男性はクローズドクエスチョンだけで当てていく、女性はオープンクエスチョンだけで当てていくというゲームをやってもらいました。
(なかなか文章で説明するのが難しいので、ぜひ動画でご覧ください)

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クローズドクエスチョンの特徴

動画では、まず男性のボランティアさんにクローズドクエスチョンにチャレンジしてもらっています。
ここで他の参加者に見せた解答は「スイカ」でした。

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男性ボランティアさんはどんなクローズドクエスチョンでスイカにたどり着くのでしょうか。

ここでは、男性が実際にした質問だけをリストにしてみます。

1)答えは物ですか?
2)硬いものですか。
3)それは大きいですか?
4)それは東京タワーより大きいですか?
5)日常的に皆さん使われるものですか?
6)ものですよね?
7)硬いですよね?
8)それで大きいですよね?
9)食べるものですか?
10)辛いですか?
11)甘いですか?
12)大体どの人も年に1回は食べますか?
13)オーケー、わかりました。ケーキですか?
14)硬いんですよね?
15)共通のひにちとか?
16)イベントとか?
17)一年の前半ですか?
18)夏に食べるものですか?
19)形は丸いですか?
20)緑色ですか?

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動画上のカウントでは14回の質問となっていますが、もう少し厳し目にカウントすると、実際には20問のクローズドクエスチョンを問うことで男性は解答にたどり着くことができていました。

オープンクエスチョンの特徴

さて、次はオープンクエスチョンだけを使って女性ボランティアさんに同じことやってもらうわけですが、今回の答えは「お寿司」になります。

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今回は、女性ボランティアさんの質問と、それに対する参加者さんたちの答えを追いかけてみましょう。

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1)どんな時に見ますか?
・繁華街。
・街で見るかな。
・結構至る所でみますね。
・銀座とか。

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音楽は流れてきますか?
⇒あ違う、これオープンクエスチョンだった・・・
⇒音楽や映像と関係ありますか?
⇒あ、これもオープンクエスチョンだった・・・

2)いつ見ますか?
・贅沢したいとき。
・ハレの日。
・いいことあったとき。
・来日したとき。

3)どこで見ますか?
・家の外。
・銀座です。
・北海道じゃないですか。
・北海道か銀座です。
・海辺。

4)それを見ると、どんな気持ちになります?
・幸せ。
・食べたい気持ちになります。
・どれにしようかな(と思う)

5)それ、どんな匂いです?
・磯。
・磯の香り。
・海。

今回は、5問で解答にたどり着くことができました
(動画の中では4問としてますが、実際に今回動画を見直して質問を拾ってみたらもう1問ありました)
途中でクローズドクエスチョンを使いそうになって指摘を受ける場面もあったりしましたね。

オープンとクローズドの使い分けについて

質問の回数だけを比べてみても、2つの質問のスタイルには大きな違いがあることがわかります。
それ以外にも、特徴的なことを挙げるとするとこんなことがあります。

■■■クローズドクエスチョン■■■
・質問を作るのが簡単で、数多く聞くことができる
・参加者の回答がおしなべて同じものになる
・欲しい答えにたどり着くまでに時間(回数)がかかる

■■■オープンクエスチョン■■■
・比較的少ない回数の質問で解答にたどり着くことができる
・参加者の回答に多様性が見られる
・質問を作るのが比較的難しく、工夫が必要である

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クローズドクエスチョンは簡単に聞けるし、いくらでも聞けるという特性があります。答える方としても、質問項目の中に回答のヒントがたっぷりあるので、「はい」「いいえ」で基本的に答えられるのが特徴です。

オープンクエスチョンの場合はその逆で、質問の構文を作るのが難しいケースが多いように感じます。しかし、その労力をかけた見返りとして、多様性のある回答が返ってくることが多かったと思うのです。

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つまり明確な答えが欲しいときにはクローズドクエスチョンが適していて、多様性のある意見やスタンス、より深い思考などを欲している場合にはオープンクエスチョンを使うと良い、ということが言えるのではないでしょうか。

コーチングの知識をある程度身につけていくと、オープンクエスチョンの方が優れているといった思考になったりしますが、実際にはクローズドとオープンに優劣はありません。大切なのはそれぞれを場面と目的によって使い分けられることなんです。
クローズドが良いときもありますし、オープンにした方が良い時もあるというのがポイントです。

クローズドをオープンに変換する工夫を

ちなみに皆さんは日常の中でオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンのどちらをより多く使ってますか?

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もしかしたら日常ではクローズドクエスチョンを多用している方が多いのではないでしょうか
そんなあなたは、ぜひ質問のしかたに工夫をしてみてください。
クローズドクエスチョンで聞こうと思ったその質問、オープンクエスチョンに変換することはできないでしょうか

今回ボランティアのお2人にやってもらったことでも理解できたと思うのですが、オープンクエスチョンにした場合のほうが、解答に多様性が生まれたし、話が深まる可能性があったと思うんです。

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「はい」「いいえ」だけの単調な答えだけを狙いにいくと、意外と会話は広がらないし、深まらないと思うんです。ぜひオープンに変換する工夫をしてみてください。

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さて、DELICオンラインチャプター6でお伝えしている質問のスキルですが、お伝えしたい項目が多いので、今後も継続して記事を書いていこうと思います。

今回お伝えしたのは、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの違いについてです。

極めて基礎的な内容でありながらも、実際にはその違いが理解されていないように感じる事柄でしたので、丁寧すぎるぐらいに解説してみました。

皆さんの理解は深まったでしょうか。



次の記事を待ちきれない!という方は、ぜひ動画↓で先に学びを進めてみてくださいね。


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