【著書解説1】北欧デザインをめぐる旅(2008年/ギャップ・ジャパン)
処女作。今でこそ、北欧のデザインや雑貨をテーマにした旅の本は増えましたが、当時はほとんどなくて、雑誌をコピーして持って行ったりしていました。
現地では、コペンハーゲン、ストックホルム、ヘルシンキを一人で駆けまわり、話を聞いて、写真を撮って、必死につくりました。あらためて見返すと、文章も写真も下手だけど、情熱だけはあふれているなあ、と思います(笑)。
企画を考え、取材して執筆し、写真を撮る、というスタイルは、今まで続く僕の基本的なスタイルになりました。
表紙の「ベルビュービーチ」と「ルイジアナ現代美術館」は特に思い入れのある場所です。
(ルイジアナ現代美術館)
「北欧デザインをめぐる旅」は、インテリア業界→デンマーク留学→フリーライターという出版業界未経験の僕にとって、履歴書のような役割を果たしてくれました。人生におけるほぼはじめての取材、撮影がいきなり北欧というのも、このうえない自信につながりました(笑)。
2009年には、台湾で翻訳出版されました。
さらに、こちらを参考に加筆、修正を加えて出版されたのが、「北欧デザイン 旅案内」(2015年/学研パブリッシング)です。