マイルスの「Blue in Green」一人で弾いたら参るっス
とか書いてみたものの、ビル・エバンスの曲だった…。作曲者については諸説あるけれど、ビル・エバンス説が最も有力、というか確定的。
そもそもコントラバスを練習した動機って…
youtube用のソロの曲として、今まで日本の曲やら自作のモノをやってきたけれど、そもそも他にも好きな曲は沢山あるわけで…というか、そもそもコントラバスを練習してたモチベーションの1つに、ジャンルを問わず世界中の好きなメロディーをこの楽器で弾きたいな…ってのがあったりしたわけで、そういうのをボチボチ弾いていきたいな、と。その第一回目としてこの曲を弾いてみた。
この曲は全体の響きや雰囲気が好きって言うのがまずはあるのだけれど、同時にハーモニーというかモードというかの「進行」が良く出来てるよなぁ…というお手本的な曲のひとつ。「So What」とかコルトレーンの「Impressions」みたいな曲のAABA形式でAとBで切り替わりますよ〜的な単純明快な区切れ目がある感じでは無くて、曲を4小節単位で考えた時に
(10小節の曲だから2小節余るけど…)前半2小節と後半2小節で(調性的に見て)一音だけさりげなくで変わっている感じ。ただ、その一音が全体の色をパッと変えるような重要な役割をもっているというかね…。そういう感じの和声っていうかモードの選び方が興味深いなぁ…と。
弾き方についてなんだけれど、まずジャズ的な感じをあまり意識しないようにした。いわゆるジャズのバラードみたいな感じでもスイングする感じでもなく、バロック的な2ビートで弾いてみた(少しだけど、一応バロックの仕事もやってたのよね)。バロック特有の、一拍ごとのニュアンスの変化を連ねて全体のリズムの流れを作る感覚は一度慣れると凄い応用が効くよね。
ちなみにこの曲が入っているアルバム「Kind of Blue」は以下から聴けます
このアルバムの全体的な音の質感から感じる雰囲気からは大いにインスピレーションを得たなぁ…。音楽の内容という以前に音そのものに既に世界観がある感じ…とでも言うのかね。スピーカーから出ている音の向こう側に何か気配や予感めいたモノを感じさせてくれる…というかね。
進行形シリーズも
そういえば、このアルバムとかいわゆる「進行形シリーズ」と言われてるアルバムの一枚、「Workin'」は音楽の内容以前に「音の質感」としてかなり影響を受けたかも。上記の「Kind of Blue」とはまた違う質感だけれどね。
Spotifyのバージョンはところどころ音が歪んでるように思いますが、実際のアルバムはもっとキレイな音だった気がするね。知らんけど。
そういえば、気配や予感を感じさせてくれる音… って、映画「夢幻紳士人形地獄」のサウンドトラックアルバム「Manipulated Dreams」の時にも散々書いたね。結果的に作る音楽は異なっても、こういう事は感覚の根底にある要素なので、また何度も書くことになるでしょう…。
ということで
アルバム「Manipulated Dreams」のCDアルバムもお陰様で絶賛発売中。
ストリーミングでもご視聴いただけます。
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