今年のツアーも無事終了し、先日フランスの家に到着しました。 毎度まいどの事ですが私の活動は、各オーガナイザーさんや関連の方々、共演者の皆さん、聴きにいらしてくれた皆様、全ての方々のご支援、ご協力があって初めて成り立つ事なので、関わりを持って頂いた方々に深く感謝しています。 あらためて有難うございました。 これからもまだまだ活動は続きます。皆さんとさらに多くの何かをシェアしていけるように、さらなる精進を重ねたいと思います。 今後とも宜しくお願い申し上げます。 スズキケンタロ
溜 終一致さんとは20年ぶり 今回のツアーで依頼を頂きました。このコンサートの主催者である溜さんとは20年ぶりくらいの再会です。 当時アーチスト名が"Tamaru"だった頃の彼は、フレットレスのエレクトリックベースから2チャンネルで出力し、それぞれにヴォリュームペダルでアタックを無くした音にコーラスとディレイをかけつつ延々とドローンを作るスタイルでした。それに対してボクはメロディーを延々と紡ぎたいというタイプで、真逆とも言えるスタイルだったのだけれども、彼はボクの事を評価
11月8日から11日までは春犬バンドでのちょっとしたツアーです。 以前にも書いたように現在進めている新たな録音からの曲とこれまでの春犬の曲、中村さんが自身のプロジェクトで先日リリースしたモノからの曲が中心になると思われます。 ということで、春犬の新作音源のダイジェスト この音源に関する記事 去年の演奏のダイジェストビデオ 今年のゲスト 今回は宮城県でのコンサートにはサックスに門間さん、東京のでは柳家小春さんがゲストです。 門間さんは去年もご一緒した素敵な人柄が滲み出
今年の夏は、11月1日に津でワークインプログレスで発表され、その後シカゴで公演される中沢レイさんの「Respawn」用の音源と同時に春犬バンドの新作音源も作ってました。 コトの始まり 春犬バンド、2003年のピアノの中村さんとベースがボクのデュオという編成でアルバム「After Image」をリリース、その後ボクはパリに移り…という感じだったので、例え年に一度定期的に演奏はしていても、距離もあるし一緒に何かを「作る」っていう感じでも無かったってのが大きかったと思います。だ
堀池さん 静岡でのオーガナイズでお世話になっている堀池さんとお話すると色々インスピレーションが湧くことがあります。彼がいろんな文化的なイベントの、長年に渡る目撃者であるからこそ…なのかも知れません。こちらの考えてることを的を得た感じ且つ良い感じにまとめてコンサートのタイトルをつけてくれたりとか、色々面白い場所とかを教えてくれたりとかもするのですが、彼と話をしてると「そういえば〜〜〜が好きだったなぁ…」とか忘れてた事を思い出すことが結構あるのです。自分の発想の原点というか、そ
レイさんがオーガナイズしてくれました 去年に引き続きレイさんが三重県津市にてオーガナイズしてくれました。今回彼女はこの直後にシカゴのイベントで新作発表があるらしく、だったら…と、この回ではワークインプログレス的にその作品を発表、ボクのソロのコンサートとダブルビルという形式で行われます。 「人と人とを繋げるのが私の役割…」的な事を以前語っていた彼女は大体のケースで裏方的な役割をメインにして自分自身は少しだけ踊る…みたいな事が多いのですが、今回は彼女の作品をやるという事で、メ
電子音楽系のイベントスピンオフ版 この回のオーガナイザーである小野くんとはかなり前に出会ったのだけれども、初めてまともに共演したのは2020年に中沢レイさん発案のストリーミングライブ企画「Invasion」ででした。そして去年のツアーの時の津(同じくレイさん企画)でのイベントで再開し、「また一緒にやろうね〜」と言って別れました。 小野くんとボクはやってる音楽は全く違うのだけど、こちら側の印象としては「音楽的な耳が凄くいい人だなぁ…」でした。なのでボクとしてはまた是非一緒に
この日のメンバーは名字が全員鈴木です。音楽的な内容とは全く関係ありませんし、鈴木だから一緒にやる訳でもないのですけれども…。でも、珍しい状況ですね。ArtM'sの音楽もまた独特です。プログレ系とかジャズ系とかいわゆるポピュラー音楽全般とか色々混ざってるけど結構スピリチュアルな世界観というか…。 去年一緒にやって、その後も好きな音楽の話やら、今までやってきた音楽の話やらを色々としていて、「いろいろと面白いことができそうだな…」と思いました。 ピアノ&ボーカルの真帆さん、ギタ
去年演奏させて頂いて、とても”場”の持つ雰囲気が素敵なので今年も演奏させていただける様にお願いした場所です。 建物の歴史から来る雰囲気や奈良の町の雰囲気、オーナーさんの人柄も全てひっくるめてインスピレーションを受ける場所だと思いますし、音に集中出来る場所だと思います。 内容自体はソロです。 ゆっくりと音を紡いでいきたいと思います。 関連記事 ツアーの日程&詳細は以下から
パリで出会った絵描きの坂美晴、最終的に出来上がった”絵”が何らかの力を持つように、そしてその過程で移り変わり続ける”絵”も何かの力を持つように…と色々と彼女なりの試行錯誤を繰り広げ、音楽と共に"ライブで作る"という事に挑戦して来たこのシリーズ、今回で第三回目と言うことで一区切り、一旦最終回とのことです。 今回は1回目参加のボブさん、2回目の松縄さんと主催の美春さんのペインターさん3人とボクの4人でお送りします。 音楽の様に聴こえては消えていくモノと絵のように残り重なってい
先日書いたRespawnの記事のレイさんがパリにいた頃にオーガナイズしていたセッションで出会いました。なので、2006年の10月初頭頃かな。 それ以降、定期的にご一緒させてもらってます。 スタイル 元々彼女のスタイルはバリバリに動いて身体能力を発揮し、その躍動感に注目を集めて…というよりは、"身体の存在する空間"その全体からなんらかの世界観を想起させるような…そういうモノだとボクは思っています。”ダンス”という方法を通して、視覚以外の感性に触れる事が出来る”在り方”と
川崎ファクトリー略して川ファク 川崎ファクトリーは渡辺治建築都市設計事務所の一階倉庫。もしくはイベント関連を運営する時の当事務所の別名とでも言えるのでしょうかね。所長の渡辺氏は文化全般の愛好家であり、彼に少しでもお世話になった人はかなりな数にのぼるのでは無いでしょうか。ボクも長年に渡りお世話になっていて、ここで繋いでもらったアーチストさんとの縁も少なくないです。 この川ファク、ボクが出入りし始めた2004年頃はまだ普通に倉庫として使われて居ましたが、いつの間にか劇場の様
2日目は山口さんと里枝さんと 今回は日本行きの情報をリリースしたほんの数分後に山口さんから「やろーぜ」とお誘いをもらいました。 メンバーは山口コーイチさんがピアノ、小林里枝さんがサックスです。 山口さんにかつて言われた事があり、それは今でもふと思い出します。 それはボクの記憶フィルターを通して再現すると、「良い音楽家どうかってさ、まず音を聴けばわかるじゃん。皆良い音を持ってる。 アンタにはそれがある。」という事でした。 そんな彼は今、里枝さんにポテンシャルを感じてい
Respawnという概念から まず、今回のテーマ自体は「Respawn」という事らしく、これの原型「Spawn」は生物学で使われたり、日常生活では「何かが起こる」という意味で使われているらしい単語で、ニュアンスとしてはニュートラル。ニュアンスとしてポジティブでもネガティブでもないらしいです。 今回の場合はゲーム用語由来みたい。なぜゲーム用語なのかはパート1にリンクを貼った彼女の文章中の説明に任せるけれど、「Respawn」のゲーム用語的意味は以下の様な感じらしいです。 "
今年もやって来ました、同窓会トリオでの演奏 今年はツアーの一発目、場所はこのトリオでは毎度お馴染みになりつつある稲毛キャンディで10月16日。 メンバーはサックスが”タチバナさん”こと立花秀輝氏、ドラムは”エトちゃん”こと江藤良人氏。この3人は遡ること30余年、今は無き武蔵野音楽学院で出会い、そこでその時考えつく限りの実験を一緒にしてました。 当時は感覚的に掴んでいない事がまだまだ色々と多かったので、音楽はわからない事だらけの「ミステリー」に満ちていて…でも、その秘密が
8月、9月は中沢レイさんの作品の為の音楽も制作してました 彼女が11月にシカゴのダンスフェスティバルに招待されていて、そこで発表される作品の為です。 先日、彼女の方から情報のリリースがあったので、この作品の音楽に関する話を書いてみたいと思います。 以下、彼女の書いた今回の情報リリース 何を元に発想を膨らませていけば良いのか? それがいつでも出発点。 作品によっては絵コンテがだったり、原作本が送られてくる場合もあるし、仮編集版ビデオファイルが送られて来ることもあります。