新作アルバム「Deep Blue and Orange Hours」発売&配信開始。
去年の2022年11月に日本に帰った時に発売を開始した新作アルバム「Deep Blue and Orange Hours」の自身のネットショップでのMp3ダウンロード販売、並びに各種ストリーミングサイトからの配信が開始されました。
前作の映画「夢幻紳士人形地獄」のサウンドトラック アルバム「Manipulated Dreams」とは全く異なった手法で作られた音楽ではありますが、センチメンタルでノスタルジックで詩的な情景が思い浮かぶような音楽に仕上がったと思います。
自分自身、出来に満足していますし、誇らしく思っています。是非多くの方に楽しんで頂けたらと思っています。
背景
「聴いている人を内面的な旅に誘えるような音楽」という事は目標としては相変わらずなのですが、その他にそもそもこのアルバムには背景として幾つかのアイデアが混在していまして、その辺を紹介したいと思います。
その1 「音の重なり」
まず、2020年にyoutubeでやっていた「Imaginary Journey」というシリーズが有ります。↓
これは当時のフランスの自宅待機命令期間中にやっていたシリーズで、PC上で自身の音を重ね合わせて即席のアンサンブルを作ったりしてました。
色々発見や向上があり楽しくはあったのですが、即興でやっていた内容を一度見直して発展させたいな…という欲求が出てきました。そこでこのシリーズは一旦中断し、この時期あたりからエレクトリックのコントラバスのアンサンブルの為に曲を書き始めました。
それ以前からエレクトリックのコントラバスのアンサンブルって独特の音のウネリや色彩が生まれて気持ちいいな…と思っていて、全てのパートをそれで弾くというアルバムはいつかやってみたい企画だったっていうのもありましたしね。
その2 「風情」
ここ数年、ずっと日本語の「風情」の世界観を体現できるような音楽を作ってみたい…というのがありました。
私なりの解釈ですけれど、「風情」という言葉は個人の理解の範疇を超えたスケール感、例えばそれが悠久の時間の流れであったり、広大な自然であったりと言うような…そういうスケール感の光景を目の当たりにし、そこに浸り一体化した時特有の感覚を表現したモノなのだと思っています。
そういう「風情」がある音楽というのが一つの目標でした。
その3 「タイトル」
制作途中に頭にずっとあったのが紺色。理由は簡単で、私の個人的なイメージで、コントラバスの音を色で表すと基本的には濃紺なのです。なのでその音を聴いてると頭の中で紺色がチラつく事が非常に多いです。それにプラスして倍音の世界は黄色または橙色なのです。
もちろん音楽中のメロディーやハーモニー、楽器編成などの全体像の状況の違いによって全く違う色にも風景にもなります。
偶然なのか必然なのか、このアルバムの音楽制作プロセス全体を通して見え続けた中心となる世界観は濃紺と橙色が同居する光景…朝焼けまたは夕焼けと共にある風景だったのですね…という事でこのアルバムタイトルとジャケとなりました。
各曲タイトルはそれぞれの曲を延々と聴きながら浮かんだ情景や感覚を端的に表現できる言葉を書き連ねるという行程を繰り返し、最後にベストなモノを選びました。
今回気をつけたのは、上記のような「風情」の感覚の為、個人の感情や物語に繋がるようなモノや説明的なモノは避け、情景描写的なモノに徹し、可能な限りシンプルな言葉にしました。
日本語タイトル
音源の配信がインターナショナルで行われる事を考慮してストリーミングサイト上でのタイトルは英語にしてありますが、そもそも全曲名は日本語でのタイトルでした。
以下、一覧です。
1.漂泊の雲
2.滲む夕暮れ
3.紺碧の波紋
4.彼方から
5.雨音
6.風に舞う
7.ほとり
8.揺れる月
アルバムのダイジェスト
以下の動画はダイジェストです。ちなみに表ジャケのみの静止画+音源です。
Mp3アルバム、 発売開始!
以下のリンクより
Baseショップ
Mp3フォーマットでご購入頂けます。カバーアートもついています。
BandCamp
Mp3 以外のオーディオフォーマットをお選び頂けますが、カバーアートは付属していません。
Gumroad
または以下のGumroad*というアート関連の通販サイトからも。
ここからのご購入はアカウントを作る必要がありません。
Mp3ファイル、カバーアート付きです。
"Gumroad" に関して
https://ja.wikipedia.org/wiki/Gumroad
CDの発売に関しては…
現在未定です。これに関してはまたいずれ詳しく書くつもりですが、簡単に言うと、自他ともに認めるDIY音楽家らしく、手作り感があり、手に取る喜びを与えてくれる様なジャケに出来ないかぁ…と。もちろん中身のディスクは通常のモノなってしまいますが、そのガワであるジャケをいわゆる大量生産された工業製品的なモノではなく、ハンドメイド的な何かにするにはどうするのが良いかなぁ…と考え中なのです…。中身のCDは同じモノでジャケのバリエーションを持たせる…という可能性が大ですが、いずれにせよ考え中です。
youtube&Spotifyにて全曲ご視聴頂けます
youtube プレイリスト
Spotify プレイリスト
より多くの方に楽しんで頂けたら嬉しいです。
宜しくお願い致します。