ハラにペ第一回 「最初の予兆。」
2018年3月中旬。
夜に演奏の仕事が有るので昼間は自宅でデスクワーク。
その為に椅子に座ったのとほぼ同時に下腹部に鈍痛が起こり始める。
私は椅子に座る時もアグラをかく事が多く、その時もそうだった為、座った瞬間に踵で睾丸を押したかな?と思う程度の痛みだった。
それが時間と共に酷くなり、どこかは正確にわからないながらも左腹部が猛烈に痛くなり耐えきれなくなり横になった。横になっても痛みが和らぐ事は無かったけれど、「貧血でお腹が痛くなるバンド仲間がいたなあ…取り敢えずお腹を温めてみるか…」と思い、湯たんぽを段取りしてソファーの上で再び横になった…。しかしながら、それで痛みが和らぐという事は無かった。
…大体一時間位経っただろうか…。ウソの様に痛みが無くなり、再び動けるようになった。少しの間をおいて尿意を感じたのでトイレへ。紅茶を濃くしたような尿が出た。決して鮮血では無いので、排尿器官にダイレクトに繋がってない箇所に問題があるのはスグに察しがついた。
そしてあまり間を置かずに次の尿意。次は小指の頭くらいの血の塊が最初に出て、その後段々と小さくなりながらも3つ位の塊が出た。最後のモノはイトミミズの様な感じ。今回は尿意と共に下腹部がモゾモゾするような感覚だった。血の塊のせいだろうか?
そして3回目だか4回目の排尿時には通常のモノに戻っていた。
痛みもウソのように無くなり、体調は通常通り。
とりあえず、ネットで情報を調べた。症状や尿の色等と照らし合わせてみると、「腎臓」の病気だった。「すぐ医者へ行くべき」、という意見がそこにはあった。
正直な話、医者は嫌いだ。
それと同時に体に重大な異常があるのかも…と考えると正直言って怖かった。
だから暫く様子を見て、「次にこうなったら医者に行こう」と思い、誰にも言わずにいつも通りの生活に戻り、その夜も問題なく演奏をした。
昼間の痛みは既に過去のモノとなったかの様だった。