小野寺彩子のお悩み相談室!第3章「命短し恋せよ乙女!」
初夏の放課後、僕と彩子は相変わらずお悩み相談室の部室で過ごしていた。だが、ここ数日にわたっていつもと様子が違っていることがある。まず、机と椅子がもうひとつ応対室に運び込まれたのと、彩子がその机に向かって英語の教科書とノートを開き、うんうんと呻吟していることだ。彩子は真剣に物事に取り組むと、いつのまにか眼が碧色に輝く。最初はいつ他の人にばれるんじゃないかとひやひやものだったが、どうやら彩子の輝きは僕以外の人には見えないらしい。
光陽学園は私立なので一芸入試を採用しているの