それが本当に強い者じゃ #79
おはようございます。あっという間に8月。完璧に暑くなって、これぞ夏って感じ。
それにしても朝からあちーな。
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今回のマンガ名シーンはバガボンドから。
京の吉岡道場から命からがら逃げた武蔵。
再び吉岡道場を倒すべく強くなるために奈良へ向かいます。
奈良といえば柳生と宝蔵院の名があがる中、まずは宝蔵院へ向かい乗り込みます。
宝蔵院へ向かう途中、道を訪ねようと田んぼを耕している老人に声をかけます。
するとその老人からはただならぬ気配が。武蔵はその老人が宝蔵院初代当主の胤栄だとはその時は気づきません。
胤栄は引退しており、胤舜が2代目の当主として宝蔵院を守っています。
胤舜は天才ゆえ、自分が追い込まれたことは一度もありません。ギリギリの命のやり取りをしたことはありませんでした。
武蔵が宝蔵院に着くと、胤舜と対決することになります。天賦の才の胤舜とまだまだ荒削りの野獣のような武蔵。
胤舜に恐怖を感じた武蔵はそれをかき消そうと咆哮して胤舜に向かっていきます。
武蔵の野獣の如く、力強い太刀に胤舜は命をぶつけられていると感じます。何度攻撃があたっても倒れない武蔵に胤舜は、いのちのやりとりの楽しさを感じだしたのでした。
胤舜に追い詰められ、トドメをさされそうになった武蔵は無我夢中で逃げ出します。
そして初代当主の胤栄がケガを看病してくれました。
胤舜は天才がゆえに恐怖を知らない。その恐怖を教えるために武蔵に修行をつける流れになりました。
その時に胤栄が武蔵に伝えた言葉が今回の名セリフです。
「どんな剛の者でも真剣勝負は怖い、わしでもじゃ」
「じゃがその恐怖から目をそらさずに受けとめ、それを傍らにのけておくことができる」
「それが本当に強い者じゃ」
出典:バガボンド(井上雄彦)
胤栄からの修行の中で恐怖を受け止めまたひとつ強くなる武蔵なのでした。
どんな一流選手でも試合は緊張するしプレッシャーも感じています。
それをはねのけるのではなくて、受け入れた上で自分の心をコントロールできる人が、本番で実力を発揮して成果を出していきます。
まずは己を知って受け入れることが大事ですね。緊張やプレッシャー、不安を感じることはなにも恥ずかしいことではありません。
本気だからこそそう感じるんですね。
スポーツでもそうなんだから、真剣での勝負なんてもはや考えられない領域ですね〜
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(2歳)の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。