【得意と苦手を分けるもの】小さい「出来た」をたくさん作ろう #1082
おはようございます。
家のトイレが自動洗浄になった影響で他所のトイレでうんこを放置しがちになった森下です。
苦手なものをやる時って、気持ちも乗らないしやらされてる感じになりがちです。でも苦手なことと得意なことを分けるものというのは案外自分の考え方次第だったりするもんです。というお話です。
<息子の苦手なもの>
こないだ5歳の息子とお絵描きをしていたら、ふと「おれ絵かくのにがてなんだよねー。」とぽつり。
息子は早生まれなので、どうやら同じ学年の子たちと比べて「うまくかけない」と言っているようです。
「おとうはハジメの絵けっこう好きだけどな」「ここの色使いなんて最高じゃん」なんて言いながら僕も決して得意ではない絵を一緒に書いているわけです。
誰しもに「苦手なこと(もの)」や逆に「得意なこと(もの)」はあります。
よく考えると、それはいつから苦手だと思うようになって、いつから得意だと感じるようになったんでしょうか。
ぜひみなさん自身も得意なこと、苦手なことがいつからそうなのかを振り返ってみてください。
結論から言うと、苦手なものと得意なものを分けるものは「成功体験の数」です。
成功体験を多く持っているものに対しては得意だと感じて、成功体験がない、もしくは苦い経験が多いものに対しては苦手意識が強くなるということです。
チビの頃はまだまだ経験がすくないから得意も苦手もよくわかってなくて、みんなプロ野球選手とか仮面ライダーになれると思ってるわけですね。
そこから少しずつ失敗をしたり、挫折を経験していく中でだんだん得意不得意が別れていく。
なぜ息子が「絵が苦手」と思ったのかはわからないけど、だいたいは予想がつきます。
多分、同じクラスの子が悪気はないと思うけど、息子が描いた絵を笑ったり、からかったりしたんだろうなと。
それによって成功体験<失敗体験となり、苦手意識が出てきたということですね。
<苦手を得意に変える>
成功体験が少なくて「苦手意識」が強くなってしまっているのなら、簡単な話、成功体験をどんどん増やして得意意識に変えてやればいいわけです。
成功体験というと優勝したとか、何かを成し遂げたみたいな大層なことをイメージする人もいるかと思いますが全然そんなことなくてOKです。
小さな目標を立てて小さなチャレンジをして小さな達成をしていくことが大切なんです。
これを「クイックウィン」と呼んだりします。クイックウィンを増やしていくことで得意意識は作れるということです。
この時に大切なのが自分で決めた目標、自分で決めたチャレンジをするということ。周りと比べないということですね。
周りの人からしてみたら「そんなのチャレンジじゃねぇよ」と思われることだとしても、自分にとってチャレンジなのであれば、それは十分チャレンジなのです。
大きな成功体験というのはなかなか機会がないかもしれないけど、小さい成功体験であれば意識をして取り組めばたくさん作ることができます。
その「小さな成功」が「あ、おれこれ得意かも」という気持ちを育てていきます。そうして取り組めばモチベーションも高まりますから、成長のスピードも速くなりぐんぐん伸びていくわけですね。
小さな成功体験を積み重ねていくと、大きな成功体験にも結びつくので、より「得意だ」と思える気持ちが育っていきます。
<得意を育てるアプローチ>
クイックウィンを積み重ねていくのともう一つ、周りからの声掛けもとても大切になっていきます。
子どもは素直ですから周りの大人の話をよく聞いているし、大人の行動をよく見ています。
そこから受ける影響というのは計り知れなくて、子どもがどう考えて行動するのかは周りにいる大人次第といっても過言ではないんです。
例えば子どもを褒める時にどんな褒め方をしているかによって子どもが何を重要視するかが変わってきます。(叱ったりする時もおんなじ)
「こんな上手な絵を描けるなんて才能あるね」とか「1番上手に描けてるよ」というような褒め方をすると、子どもは周りの評価を気にしたり、出来た出来ない、上手い下手で優劣を決めるようになってしまいます。
周りの評価や優劣を気にしてしまうようになると、自分自身の努力やチャレンジに意識がいかなくなってしまいます。
誰かと比べて出来ないから苦手、そんな自分はダメなやつだ、とどんどん自信もなくしていきます。
次第にチャレンジする前から「どうせ出来ない」「出来なかったらどうしよう」と思うようになるんですよね。
そうならないためにも周りと比べたり、優劣を意識させる声掛けではなくて、その子自身の努力やチャレンジ、工夫やプランといったプロセスを見てあげるようにしていきます。
「一生懸命描いてくれて嬉しいな」「たくさん練習したから出来るようになったね」といった具合。
そうすれば努力やチャレンジをすることは大切なことなんだと理解するようになるし、自分の努力やチャレンジに意識が向くようになるから周りのことはあまり気にならなくなります。
子は親を写す鏡ですから、子どもが何か苦手意識を持っていたり、チャレンジをしたがらない時は親の発言や行動を変えていくと、子どもも変わっていくかもしれません。
<まとめ>
① 結論から言うと、苦手なものと得意なものを分けるものは「成功体験の数」。
② 小さな目標を立てて小さなチャレンジをして小さな達成をしていくことが大切。
③ 周りの大人が優劣を意識させる声掛けをするのではなく、その子自身の努力やチャレンジ、工夫やプランといったプロセスを見てあげるようにする
特に周りの大人の声掛けは、良かれと思って無意識に言っていることが、マイナスに影響することもあるので気をつけないといけませんね。
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
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