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藤井聡太竜王にタイトルを奪取された のちのこと

藤井聡太竜王、A級昇格おめでとうございます。最終戦までもつれ、勝てば昇格、負ければ、他の対戦次第という中での昇格、見ごたえがありました。
今期はA級を勝ち取ったとともに、竜王含め、2冠から5冠と2つの防衛と3つのタイトルを奪取しました。
そのいずれも、対戦相手は渡辺名人と豊島九段でした。
渡辺名人とは棋聖戦と王将戦、12番勝負(藤井竜王の7勝)、豊島九段と王位戦、叡王戦、竜王戦の19番勝負(藤井竜王の11勝3敗)と31番勝負、実際は18勝3敗と圧倒的な強さで勝ち切りました。

一方、完敗だった渡部名人、豊島九段の藤井竜王戦後、調子を崩し、負けが混んでいるような感じがしたので、ちょっと調べてみました。


上表が渡辺名人と豊島九段の成績ですが、今期前の2年については、両名とも6割以上の高い勝率を誇っていました。タイトル戦を戦いながらの結果ですので、素晴らしい成績です。しかし、今期(まだ数戦残していますが)は、渡辺名人は5割強、豊島九段は5割を切っています。もちろん、これは藤井竜王と多く対戦し、しかも負け越していますので、当然でしょう。

注目は、藤井竜王との対戦前後の成績です。
渡辺名人は藤井竜王との対戦前、10戦は8割の勝率でしたが、対戦後は6割に落ちています(藤井竜王との対戦は含んでいません)。また、豊島九段に至っては、同様に前は8割でしたが、後は3割に大きく落ち込んでいます。

これは、明らかに藤井竜王との対戦によって、迷いが生じたのかどうか分かりませんが、調子を落としていることが言えなくはありません。

そうだとすれば、藤井将棋というのは、単なる一局ではなく、自分の将棋スタイルまで影響を及ぼすまでも破壊力をもっているのでしょうか。

今後も、藤井将棋、見守りたいと思います。

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