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ちば食べる通信2月号 読者の皆さんへの手紙

毎月誌面と一緒にお手紙を同封させていただいてます。
その手紙を公開します!

読者の皆さまへ

2月号は、銚子市の坂尾さんが育てた「アフロきゃべつ」です。
大学生の頃(20年前ぐらい)にアメリカンの音のうるさいバイクで友人と2人利根川沿いを走って銚子に向かいました。当時は確か犬吠埼を目指して行ったと思うのですが、あまり天気が良くなく、冬だったこともあり、利根川沿いを寒い中走った記憶が強く残っていました。銚子に来るのは、実はそれ以来、今回取材で何度も足を運びましたが、松戸から一度茨城に入って、利根川沿いを通って銚子に入る時に利根川を渡るのですが、川と海が見え、遠くには大きな風車が見え、そして、街中を走るときゃべつ畑があり、海岸沿いに行くと、空と海の青さが眩しい本当にきれいな街でした。

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取材の前後に、坂尾さんに教えていただいた銚子のおすすめスポットをいくつか周りました。坂尾さんのオススメの飲食店も連れて行っていただきましたが、本当に魅力のある街です。そして、知らないことは沢山ありました。銚子だけでなく、県内各地、それぞれに魅力があるところがありますが、意外と知らないことは多いのではないかと思っています。知らないことを知り、楽しむことができるのは、とても豊かなことだと思います。

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日々、生産者さんと会う中で、本当に沢山のことを教えていただいていますし、考えるきっかけをいただいています。知ったことを、今度は誰かに伝えることが大事だと思っていて、僕の場合は、身近な所から、家に帰って奥さんと息子に伝えます。時には一緒に生産者さんのところへ行くこともあります。特にこれからの未来を背負っていく子どもたちに、僕たち大人が伝えることは絶対に必要なことだと思っています。

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先日、地元の松戸のネギ農家さんに伺いました。松戸は矢切ねぎという有名なねぎがあり江戸川沿いで育てられています(矢切の渡しがあるところです)そのすぐ近くに坂川という川があるのですが、僕らが小さい頃は、川の汚染がひどく、汚い川として有名でした。当時の印象は大人になってからも変わらず、坂川は汚れている川だと思い込んでいました、ところが、農家さんに案内された坂川は思っていた川とは異なり、きれいになって、子どもたちが遊べる川になっていました。30年の間に、川はきれいになっていたのです。以前に手賀沼に行った際も同じことを思いました。実は知っていると思っていたことが、変わっていることもあります。知るということは、知らなかったことを知るだけでなく、変化していることも知るということも大事なことだと思いました。そういう意味では、一次産業は、進化をしています。味や品質は、毎年のように生産者さんが工夫をして変わり続けています。今の生産者さん、そしてその人たちが育てる食材を食べてみると、昔の印象が変わることも多いと思います。

僕は多分、今まで沢山のきゃべつを食べてきたと思いますが、間違いなく「アフロきゃべつ」は人生で一番おいしいきゃべつです。ぜひ、お楽しみください。そして毎回のことですが、ぜひ、生産者さんに会いに行ってみてください。

アフロきゃべつ


ちば食べる通信 編集長 佐藤 謙太

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