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管理職こそが生存戦略の最短距離かもしれない

管理職になりたくないビジネスパーソンがさらに増えているようです。

※この記事はアドベントカレンダー「3-shake Advent Calendar 2024 シリーズ2」の19日目の記事です。他の記事もぜひ見てください!


株式会社パーソル総合研究所さんの働く10,000人の就業・成長定点調査によると、管理職になりたい方が17.2%。10人に8人以上は「管理職になりたくない」ようで、パーセントよりもよりリアルに私たちマネジメントレイヤ
ーには刺さる結果です。

出典:株式会社 パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査」

なりたくない理由は、私たちのイメージにもありますし、様々なレポートでより詳細を知ることができます。特に昨今の社会情勢はパラダイムシフトの連続。旧来の考え方の上司と今の考え方の部下の板挟みになる!なんてことも多いと聞きます。

管理職に限った話でもないですが仕事は大変です。可能な限り「自分らしく、のびのびと」仕事がしたいと誰もが思うでしょう。一方で「キャリア」という言葉が意識されるのも事実です。今だけではなく将来も見据え、スキルや経験を積み重ねていく必要があります。耳が痛い話です…

(個人的には飛び抜けて優秀な人はそんなことも気にせず邁進しても大丈夫です。勝手にいいキャリアになります笑)

では、今を生きるビジネスパーソンはどう生存戦略を描くべきでしょうか。私はタイトルにある通り「管理職」が最短距離なのではないかと思っています。その理由は2つです。


1、管理職を誰もやりたがらないから
2、労働人口が減るから

仕事は原則「やりたくないこと・やれないことをやるから報酬が得られる」性質を持っています。言い換えれば需要と供給です。これは調べるよりも貴方の近くにいる方の仕事内容をイメージすると共感しやすいと思います。私たちは誰かの需要があって、仕事をし、対価を得ているのです。

管理職もまた、誰もやりたがらない業務のようです。今度は知っている会社や組織を思い出してください。人が足りないと同時に「まとめる人がいないんだよね」と言っているケース、多くありませんか?

そこで管理職経験をあなたが有しているとしましょう。少し生存可能性が高まる気がしませんか?というシンプルな話です。

また、労働人口は確実に減少します。こちらもさまざまなレポートがあるので調べていただけたらと思います。今後20年以内に1,000万人以上の労働人口が減少するそうです。現在の神奈川県や大阪府の人口ぐらいですよ、1,000万人って。俄かに信じ難いかもしれませんが、おそらくこの推移をしていくと予測されています。

ただでさえ人気のない管理職。労働人口の母数が減ってさらに減少することこの上なし状態です。なので希少価値がさらに上がるだろうという話です(長々と書く話でもなかったかもしれない笑)。また、生成AIの台頭などであらゆるスペシャリズムが再定義されているのも事実ですしね。

もしかしたら、今後生き残っていけるビジネスパーソンは「物事・プロジェクトを動かすことができる」「タスクではなくピープルマネジメントができる」「モチベーティブな組織や人材を育成できる」そんな人なのかもしれません。

常に頭の片隅にある「キャリア」
もっと平たくいうと「どうやって食いっぱぐれがないようにしていこう」という誰もが持つ気持ち。

それ、管理職が近道かもしれませんよ?

(…なんかホラーテイストに感じる)


余談:
管理職は楽しいですよ。チームが、事業が、メンバー一人一人が自分を介して大きくなっていく肌感や、絡まった糸をほぐすように丁寧に関わってスルりとほどけた時の安堵感。人が増えることが足し算ではなくて掛け算に変わった瞬間の高揚感。表現しづらい充実感をたくさん感じることができます。大変なことも当然ありますが、ほら、ビールだって夏場に暑さを我慢して飲むから美味しいでしょう。熱燗だって、身体を芯から冷やした後に肩をすくめながら飲むのが最高ですよね、あれです。

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