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総合型地域スポーツクラブの価値を出し切る方法①

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太です。6年半クラブマネジャーを務めた一般社団法人たかぎスポーツクラブを2020年12月いっぱいで退職し、新たに総合型地域スポーツクラブを関東圏に作るチャレンジの準備中です。
(もう既にチャレンジ中!)
 今日は、私が作ろうとしている総合型地域スポーツクラブの中身について少しお話しようと思います。

 その前にまず、6年半、総合型地域スポーツクラブのマネジメントをして気づいた総合型地域スポーツクラブの価値についてお話したいと思います。
 よく挙げられる価値として、「多様性」があると思います。総合型地域スポーツクラブの特長として、「多世代」「多種目」「多目的」という3つの多様性が挙げられます。簡単に順番にご説明します。
①多世代
子どもから大人まで色々な世代の人が活動しているクラブということです。例えば少年団なら、会員は小学生だけとか、単一世代のみのメンバー構成となりますが、総合型地域スポーツクラブはそうではないよということですね。
②多種目
総合型地域スポーツクラブには、複数の種目があるということです。サッカークラブとか、野球クラブとかではなく、サッカーもあるし、野球もあるし、ということです。
③多目的
総合型地域スポーツクラブは色々なスポーツの取り組み方を認めるクラブだということです。主な目的として挙げられるのは、「競技志向」(≒勝ち負けを楽しみたい)、「エンジョイ志向」(≒スポーツをすること自体を楽しみたい)、「健康志向」(≒スポーツをすることで健康になりたい)、「コミュニティ志向」(≒仲間と一緒にいたい)あたりかなと思います。

 総合型地域スポーツクラブにはこういった特長があります。
(本当は、地域住民が主体的に運営している、というのもあるのですが、これは簡単に語れないのでここでは割愛します)
 これは要するに、メニューが多いクラブということです。飲食店で言うと、専門店ではなく、ファミリーレストランだということです。専門店の価値とファミリーレストランの価値は比べられないので、良い悪いということではありませんが、総合型地域スポーツクラブにはファミリーレストラン的な価値があることは間違いないと思います。選択肢が多いという価値ですね。
 選択肢が多いということは、大切な要素だと思います。人口が少ない地域などでは、特定のスポーツ種目の競技人口を維持する為に、その地域に新たな種目を持ち込ませないという力が働くことがあろうかと思いますが、競技側の人間はそれでハッピーかもしれませんが、合わない種目をやらなければならない子どももたくさん出てしまうので、その点ではかなり不幸な人を生み出してしまいます。自分に合ったスポーツに出会う為には、選択肢の多さは必須条件です。総合型地域スポーツクラブが、なるべく大きな規模を目指し、社会に多くのメニューを提示することは、その点で非常に価値のあることだと思います。
 でも、それだけでは足りないというのが私が6年半で思ったことです。足りないというか、”勿体ない”という感じですね。私が立ち上げる総合型地域スポーツクラブでチャレンジしてみたいのは、よく言われる総合型地域スポーツクラブの価値である『多』に、『複』『流』を加えることです。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5