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結果は楽観的に、プロセスは悲観的に

 たまーに、「このツイートは俺のことを言っているのではないか!?」とドキッとすることってありますよね。ありますよね?

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 さて今日は、『結果は楽観的に、プロセスは悲観的に』というテーマでお話したいと思います。

 実は前々から、自分は楽観的な人間なのか、悲観的な人間なのかというテーマについてはちょいちょい考えていて、ちゃんと答えが出せていなかったのですが、昨日あたりにふと、「結果については楽観的に、上手くいくだろうと考えているような気がするけど、その過程(プロセス)については失敗ばかりを想定していて悲観的な気がするなぁ」と思ったので、ちょっとそれを整理してみようかなと。

 お付き合いいただければ幸いです。

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 私が私を楽観的だと思う根拠は、大手企業をやめて田舎へ移住し、総合型地域スポーツクラブで食っていくなどという挑戦を始めたことが象徴するように、「最終的には何とかなるだろう」と思って色々やっているということです。もっと言うと、「仮に失敗したとしても、死にはしないだろう」と思って生きています。きっと、私がこのように考える楽観人間じゃなかったら、総合型地域スポーツクラブを仕事にするなんてしていないと思うんですね。

 一方で、じゃあ私が何でもかんでもポジティブに変換できる人間かというと全然そんなことはなくて、読者の皆さまならすぐにお分かりになると思いますが、愚痴は多いし、世の中への不平不満はすぐに口に出すし、とにかく批判的な発言が多いです(^^;) これは楽観的な人間とは真逆のように思えます。

 ここを切り出すと、私は私のことを悲観的な人間だと思えてくるんです。実際、ネガティブな感情をパワーにしてきた側面は確実にあると思っています。それこそ幼少から高校生くらいまでは、”チビ”であることを馬鹿にされ、その悔しさ(?)を原動力にしていた部分がありました。「チビだけど別にいいし~」みたいなポジティブさは1ミリもなかったと思います。”チビ”であることをしっかりコンプレックスに感じ、馬鹿にしてくる人に怒りを覚えていました。

 いずれにしても誰もが複数の側面を持っているのでしょう。楽観的な側面もあれば、悲観的な側面もある。あることに対しては楽観的だけど、あることに対しては悲観的。そういうものなのでしょう。

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 そうやって考えていくと、私は結果については楽観的だけど、そのプロセスについては悲観的なのかもしれないなということに思い至ったわけです。そしてそう考えると、これは案外、『挑戦』においては大事なことかもしれないなと思ったんですね。

 挑戦の結果は、最終的には上手くいくと楽観的に考える。でも、そのプロセスは失敗の連続で、今考えている案はきっと上手くいかない。そう悲観的に考える。そうすることで常に失敗を想定できるし、失敗と向き合えるし、次の改善行動が早くとれる。

「知ってた。俺、失敗するの知ってた。次の手も失敗するかもしれない。でもいつかは上手くいく。最後は絶対に成功している。いや、成功をすることはないのかもしれない。でも俺は最後は幸せに死ねる」

そんな感じです(笑)

 こう考えておくと、「失敗しそう」とか「難しそう」という理由で挑戦をやめることはありません。そこは悲観的に観ている部分で、「失敗や困難は当たり前」だからですね。失敗はするし、難しいに決まっているんです。

 でも最後の結果については楽観的だから、失敗はするし、難しいけど、なんやかんやで最後は上手くいくと考えて、挑戦を続ける。挑戦の成功確率を上げるコツが『続けること』であるなら、最後の部分を楽観的にとらえておくことは有効なのだという気がします。

 例えば漫画『ONE PIECE』なら、ルフィーが「ワンピースは世界のどこにもないのかもしれない」と思ったら挑戦は終わりですよね。どこにあるか分からないし、そこにたどり着くのは簡単ではないけど、きっとある。その部分は楽観的だからこそ、あの大冒険を続けられるんですよね。困難を乗り越えていけるんですよね。

 でもじゃあルフィが、その過程も楽観的にとらえているかというとそうではない。ルフィは力不足を実感し、チームを一時的に解散して修行の期間を設けたことがありましたよね。あれは、ルフィがワンピースへのプロセスを悲観的に観た結果の判断だったのでしょう。このままでは上手くいかない。そう思ったからこそ、立ち止まる決断をした。やり方を変えた。

 でも変えなかったのは、ワンピースは必ずあるし、海賊王に自分はなれると信じることですよね。だからまた冒険は始まった。

(※『ONE PIECE』を読んでいないかた、ごめんなさい)

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 こう考えると、悲観的であるということも悪くないなと思えてきます。ただ、私は私の悲観的な部分があまり好きになれなかったりします。それは、悲観的な発言によって周囲の人を嫌な気分にさせてしまう時ですね。

「言わなくてよかったな~」

そう思うことがこれまでの人生でめちゃくちゃありました。今も毎日のようにあります。思うことは仕方ないにしても、言わなくてよかったな~ということが本当に多いんです。

 ここは直していきたい部分ですね。プロセスを悲観的にとらえるのは悪くない。しかし、それは口に出さなくていい。口に出すのは、「海賊王に俺はなる!」の部分だけにしておいて、「このままじゃ上手くいかないぞ」という悲観的な部分は、そっと暗号にして伝えるくらいがいい。

(※ルフィはすべて分かっている)
(※『ONE PIECE』を読んでいないかた、ごめんなさい)

 もしここのマガジンで悲観的な部分を曝け出してしまっていたら、そっと教えていただけると非常にあり難いです。「思うだけにしとけ」って。

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 ということで今回は、『結果は楽観的に、プロセスは悲観的に』というテーマでお話しました。そういえば喬木村での挑戦も、ずっと「ここではきっと失敗する。だから絶対に次の挑戦で成功できるようにしておく」ということを考えていました。何だかんだで「失敗した!」みたいな結果にはならないままで、たかぎスポーツクラブという素晴らしいクラブを作り上げることができたと思っていますが、失敗を想定していたからこそ7年間やり続けられたのは間違いない気がします。誰かの何かの参考にもなれば幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5