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日本人の主食「米」 生産現場の声は…②
今回は、前回記事の続きです!
一つ前の投稿をまだ見てないよという方は、ぜひそちらも目を通してみてください(^^)
さて、前回の記事で
安価にお米を買うことが出来ていたのは、農家の献身的な苦労が背景にあった。とお伝えしてきました。
原油価格の高騰により、農薬・肥料は1.5倍~2倍ほど高騰している事実にも触れましたが、他にも高騰しているモノがあります。
それが、農業機械です。
今回の記事では、お米農家の保有する農業機械のお値段まで具体的に示しながら、現代の農業現場はどうなっているのかお届けしますね!
お米作りにはどんな機械が必要?
ここで皆さんに少し考えて頂きたいのですが、お米作りにどんな機械が必要になるか想像できますか??
トラクター・田植機・稲刈り機(コンバイン)・・・
これが、必要最低限必要になる機械です。(厳密に言えばこの機械が無くても出来る方法はあります)
他にも、収穫したお米を自分で乾燥調整し、玄米として販売するとなると、以下の機械をそろえる必要があります。
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さらに、高品質なお米を提供する事業者は
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といった機械も導入されています。
お米農家には
①お米を育てて収穫するまで
②お米を育て収穫し、乾燥して玄米にするまで
大まかにこの②パターンの事業者が存在しています。
①のパターンの事業者は、それぞれの地域に存在する「ライスセンター」や、個人で上記の機械を所有している農家へ委託し、お米を玄米にしております。
では、先ほどの機械、いったいどのくらいの値段なのでしょうか…?
参考までに、農業機械の定価を提示します。耕作する面積が大きくなるほど、この機械も大きくなりますので、価格はこれ以上になります。
・トラクター 374万円
・田植機 137万円
・コンバイン 477万円
・穀物乾燥機 168万円
・籾すり機 68万円
・自動選別計量器 30万円
・石抜き機 53万円
・色彩選別機 213万円
この機械だけでもざっと1500万円程かかります。
乾燥機は1台だけでは収穫時に間に合いませんので、それなりの規模をされている方は、3台以上保有していますし、これだけの機械をしつらえる倉庫の費用や維持管理費を合わせると、更に費用は膨らみます。
ゾッとしますね…
米作り初心者必見!農作業の時間短縮に欠かせない機械の種類とは|農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]
農業機械の値上げ
2023年6月ごろから、農業機械メーカー各社は5%の値上げを実施しておりますが、2025年からまた各社一斉に値上げを検討されているようです。
コンバインの価格、目安はどのくらい?メーカー別相場とコスパがよいコンバインの選び方 | minorasu(ミノラス) - 農業経営の課題を解決するメディア
農業機械は一つ一つがとても高価ですので、数%の値上げでも、とても大きな価格上昇になります。また、機械の整備、メンテナンスを農機具屋さんに依頼した際の手数料も高くなってきております。
基本は、部品代と同額程度の工賃を作業工賃としてお支払いしています。
例を挙げると・・・
部品代 40万円
作業工賃 40万円
合計 80万円
といった具合で、作業工賃のウエイトはかなり大きいです。このため、機械のメンテナンス代も農家を継続していく際の重荷になっております。なるべく自分で出来るメンテナンスは自分で行い、その費用を抑えるという工夫も農家のスキル!
ともあれ、餅は餅屋です。
私は稲刈りの時に、コンバインのゴムキャタピラが切れてしまい、往生しましたが、お世話になっている農機具屋さんがすぐ来てくれました。動かないコンバインを現地でジャッキアップして、切れたキャタピラを外して、新しいキャタピラを探して取り付けてくれました。自分でパーツを探して、取り付けるなんて事は不可能に近いですので、本当に感謝しました。
高齢農家の現界は近い!
異常気象の連続の中、毎日のように外へ出て作業。農業資材・肥料農薬の高騰、農業機械の維持管理の重荷。
こうした現状が農業の現場にはあります。
「農業は儲からんけんなー。機械が壊れたらもうやめじゃ。」という言葉の重み、深刻さが少しでも伝われば幸いです。ギリギリの中で踏ん張ってくれている方々ばかりです。
日本の農業を引っ張ってくれている農家さん。
2023年時点で、日本の農業従事者の平均年齢は68.7歳です。
お米農家に限定するとなんと70歳です。
高齢化が招く日本の食料危機【農家の平均年齢は68歳!】食の未来を守る私たちの役割 – ロスゼロ
今後5年もすると、ますます現場に立てなくなる農家さんが増えていくことは、この数値を見て頂ければ容易に想像出来るかと思います。そうなると、今にも増して、需要と供給のバランスは崩れていくでしょう。
いつまでも食糧生産を人に任せっぱなしでは、現状は変わりません。知り合いの農家さんがいればその所へ行って手伝いをしたり、話をしたり、直接購入出来る関係性を築いて行くことも、非常に重要なことです。育てる人、食べる人、それを繋ぐ人が手を取り合って補完しあえる様な場が、それぞれの地域で出来ていくことを願っています。
誰かに依存しきるのではなく、能動的に動き、食糧生産の現場を訪ね体験すること。そうすることで見えてくる事が必ずあります。
ひなたファームは農業体験を受け入れています。農家の現場を見て、実際に体験してみて、感じて頂きたいです。農業を通して得られるものは、お金で買う事は出来ませんよ。
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本日はここまで。
大切な時間を使って読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。
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