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【パワーと組織】関東大学サッカーリーグ 第12節 慶應義塾大学vs国士舘大学

関東大学サッカーリーグ 後期が始まるという事で新たに登録メンバーが発表されました。松本山雅U18、長野U18、長野県内高校出身者を調べてTwitterで呟きました。

サッカー後進県としてレベルの高い関東大学サッカーリーグでプレーしているのは誇らしいです。
ということで慶應義塾大学 13番 新津裕也選手が出場した、↓の試合を視聴しました。

・スターティングメンバー

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かみ合わせ図

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・前半

序盤こそ慶應はロングボールを1トップの11宮本に入れながら相手を押し込んで、RWB25白河のロングスローやフリーキックで流れを掴もうとしますがゴールまでには至りません。(白川くん良いロングスロー持っています)

6:55 国士舘はカウンターから流れを引き寄せます。(時間を押すとYouTubeで実際の映像を見れます)
ロングボールの応酬を自陣左サイドで収めた5内田がロングフィードで右サイドの14布施谷まで展開。
ディフェンスとボランチの間に斜めのパスを通し、19布方に通しシュート。これはディフェンスにブロックされました。
(手前のノートをとるお兄さんとメモするタイミングが被りました)

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14布施谷の右サイドでボールの雲行きを見ながらフリーで受ける動き。
その後ゴール前まで運び、斜めのに通過させるパスが素敵です!
後ろからフルスプリントで上がってくる2前川も推せます!

慶應としては数的優位を作れていた場面なので取り切る、ボールの行方を察知して出所を止めたかった場面です。


この試合で一番いいなと思ったシーンが
18:50 14布施谷がボランチまで下がってプレーした所です。

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国士舘としては、SBへパスを出してしまえば相手の思惑通り。
慶應のシャドーと1トップに挟まれて下げるか、奪取されるかのネガティブな選択肢の確立が増します。
自陣でボールを取られると一気にピンチになるので出せません。

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そこでボランチ8高橋が数的優位を作るためにCBの間に落ちます。
これだけでは前線に張り付いた4枚にロングボールを入れるだけになってしまいます。
ここで再び14布施谷が良い動きを見せます!

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8高橋が最終ラインに落ちる動きに慶應のシャドーの選手がつられてポジションを空けて付いていきます。その空いたスペースに14布施谷が入り、ボールの引き出し役をかって出ます。
14布施谷のボランチに落ちる動きで、この先の展開を予測したRSB 2前川が一気に前線へ。

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RCB3谷口からパスを受けた14布施谷はターンで慶應のマーク1人を剥がし、11有田とのワンツーでもう一人剥がすと右サイドでフリーの2前川へ。

得点には至りませんでしたが、相手の動きを見ながら攻撃を完結させる良い展開を国士舘は見せました。

36:30にも14布施谷が落ちる動きを見せていることから狙いを持って、動いている様に思えます。

前半は国士舘が決定的なチャンスを作りますがスコアレスで終えました。

・後半

後半も国士舘が狙いを持って入るかと思いきや、慶應が11有田→9古川/13新津→24塩貝と前線の顔ぶれを変えて、ロングボールを中心にパワーで押し切ってきます。

後半開始から60分過ぎまでロングボールを9古川を目指して蹴り込み、そこで得たCK、FKで相手ゴール前でプレーする時間が続きました。(松本山雅のように)

しかし、相手に与えたCKで一瞬の隙を突かれました。
63:30 国士舘は相手陣ラスト1/3、左サイドからのFK。
キッカーは19布方(左利き)、5内田(右利き)
BOX内はCBを上げた6人、BOX手前に1人
ファーに向けて5内田が入れたボールは味方が中へ折り返し、スクランブルを起こします。混戦の中で最後は14布施谷が決め、国士舘が先制点をあげました。

慶應としては左→正面→ドリブルされて右→シュートからのこぼれ球で中央と目線を動かされまくったのは痛かったですね。

その後、慶應が下を向くことなく自分たちのスタイルを貫きます。
73:50 25白河のロングスローでは7人がプレーに関与。
86:40 試合終了間近のロングスローでは8人を上げて追い付こうとします。

しかし、これを国士舘がひっくり返します。
慶應のミドルシュートがブロックされルーズボールに。これを国士舘 10松本が拾い、ロングカウンタースタート!

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8高橋に渡すと、左ハーフスペース 11高橋を先頭に、中央 10棚橋、右ハーフスペース 24塚越がボールを追い越すようにスプリント。

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中盤で8高橋からボールを受けた11高橋がボールを受け、ゴール前までドリブル。カットインからシュートを放ちますがGKにはじかれます。
しかし、ゴール前までしっかりスプリントしてきた10棚橋が詰めてゴール!
試合を決定付けました。

ボールを追い越す3人のレーン選択と動き、右サイドでしっかり無駄走りする24塚越、最後まで詰め切る10棚橋。全員の努力が実を結んだゴールでした。
改めてカウンターって難しいし、決まった時はめっちゃ嬉しい!
そしてカウンターは奥が深すぎる芸術!

これでタイムアップ
慶應0-2国士舘

・感想

国士舘が2通りの戦い方を見せた一戦でした。
前半は立ち位置を変えながらフリーを作る組織的な動き。
後半は相手のロングボールをいなしてカウンターに出ていく。

一方で慶應は終始ロングボール、セットプレーを軸に相手陣深くに押し込むもゴールを奪えず。(反町式山雅を彷彿とさせます)

このチームとして持っている幅が勝負を分けたのかなと思います。

5-4-1と4-4-2の布陣のかみ合わせで4バックのSBを誰が捕まえにいくのか。先日のvs水戸戦、東京V戦で山雅にも表れた課題がこの試合でも見れた気がします。(サッカーって寸足らずの毛布だなと改めて感じます)

そして、上田高校出身 慶應13新津裕也選手は左シャドーで出場しますがHTで交代。自分の頭上を越していくボールが多い中でボールに触れる時間が少なく、オン・ザ・ボールの時間をもっと見たかったです。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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