当たり前とは何か〜その2〜
こんにちは。
戸次健太です。@kenta_bcn
今回は『当たり前』とはなんなのかと感じた出来事シリーズ第2弾です。
日本に暮らしていてはあまり感じることの出来ない経験を皆さんと共有して、何か考えるきっかけになればなと思います。
ゴミ箱で溢れかえるバルセロナの街
前回の『当たり前』とは何かでは愛の形(同性パートナーやLGBTに対する考え方)について日本人とヨーロッパ諸国の人々の認識の違いについて書きましたので、目を通してない方は是非、一読して今回のnoteも読んでいただければと思います。
https://note.com/kenta0603/n/nc226ebcfdb5f
今回は『ゴミ』についてです。
この話になったのは、前回の記事を書いた時と同様に友人達とレストランへ行って何気ない話をしていた時にその話題になりました。
10名程いたでしょうか、その中の1人の友人が『健太!!俺去年日本に旅行したよ!!』と言ったので話題は日本の文化や街並みについてになりました、彼らは話がヒートアップするとカタルーニャ語で会話を始めるので、数分間会話が理解出来なくて彼らの表情で内容を理解しようとしていると、日本に行ったことがある彼の一言で周りの友人がみんな驚いた顔をしたのです。
気になったので、スペイン語でなんて言ったのか教えてくれ!!と頼むと彼はこう言いました。。
日本人はゴミを家に持って帰るんだろ?
一瞬どういうことか意味が分からなかったので、よくよく聞いてみると、例えば外出中に何かゴミが出たらその場に放置せずに家に持って帰る。という習慣が日本にはあると見たり、聞いたりしたと言うのです。
もちろん、日本にもポイ捨てをする人はいると説明した上で、もしその場にゴミ箱が無かったら家に持って帰るよ!!と私達の感覚からしたらめちゃくちゃ当たり前の事を説明すると、話はゴミ箱の話へ。。
スペインへ旅行に来たら、美しい建物に感動すると共に、捨てられたゴミや至る所にあるゴミ箱の多さに驚くと思います。
もう、見慣れてしまって何とも思わなくなってしまっていましたが、バルセロナには50m間隔と言っていいほどの距離で小さいゴミ箱が設置されていて、写真のような大きなゴミ箱も至る所にあります。
彼は、日本へ旅行へした時に、街中にゴミ箱がほとんど無いことに驚き不便を感じたと言います。
そして、彼らの感覚としては近くにゴミ箱が無かったらその場に放置する。が当たり前で私が家に持って帰ると言ったら驚いていました。
確かに、彼らと遊びに行って道や公園、その他色んな場所でゴミが出た時に少し歩けばゴミ箱があるのにほぼ100%その場に放置して帰ります。
彼らに限った事ではなく、私が所属していたチームのスタジアムも常時ゴミが散らばっていました。
子供が使用するスタジアムにも関わらず持ち込んで飲んだであろう割れたビール瓶、缶、お菓子のゴミ、紙くず、、、初めは違和感しかありませんでしたが、だんだん慣れていた自分もいました。
ポイ捨てが雇用を生む?
話はなぜ日本人はゴミを家に持って帰るのか?になりました。
幼い頃から『当たり前』として行ってきたことなので言語化して説明する事が難しかったですが、シンプルに、自分が出したゴミは自分で片付ける、街をキレイに保つ。からだと説明しました。
彼らはその考えにリスペクトし俺ちもそうしなくちゃいけないなと、理解してくれた上でこのように言いました。
でも、街にゴミが無かったら清掃員の仕事無くなるじゃん。
私にはその発想がありませんでした。
確かにバルセロナには黄色の服を着て、街の掃除をしている人がとても多くいます。
日本でもゴミ拾いをしている人はいますが、多くがボランティアで行われているもので仕事ではないと思います。(※もちろんゴミ収集車等で仕事で町を清掃してくれる人がいる事は存じています)
スペインは日本ほど仕事が見つける事が簡単ではなくて働きたくても働けない人が沢山います、町に落ちているゴミはそんな彼らの働き口になっているというのです。
これを聞いた時に、彼らの言ってることが理解できるような、出来ないような訳の分からない感情になりました。
自分の出したゴミは自分で持って帰るのが当たり前だろ、、でもみんながポイ捨てをやめたら仕事を失う人が出てくるかもしれないのか、、
正直、現段階の自分は『文化の違い』というなんでも丸く収まる逃げ道にしかたどり着けていません。。。
学校でも掃除の時間など無くて、子供達が廊下に捨てたゴミ等は清掃員が掃除にやって来ます。
『正しい』とはなんだろう、、、
そんな事を考えさせられるテーマでした。
もし、このnoteを読んでくれた方で意見がありましたらコメントよろしくお願いします!!
それでは今回はこのへんでっ!!
また、次回もよろしくお願いします。