30年かけてロボットを作り冒険をするお話。 2 中西犬人 2024年2月28日 14:06 ロボタ ここは町はずれにある工場。自動車、船、飛行機の部品を作っています。ここの社長が作る部品は 世界一と大評判 「おーいやっと設計図ができたぞ!製作にとりかかるので工作室にきてくれたまえ」 ドンガンバチバチ。 あれれ?いつもつくっている自動車や船や飛行機の部品とはちがうようです。 社長は子供のころから作りたいものがありました。設計図が30年をかけてようやくできたのです! つくりはじめて7日目にとうとう出来ました。社長が作りたかったのはロボットでした。 ロボットの名前は「ロボタ」すごい機能がありそうです。 社長はロボタの昨日を試すために冒険の旅にでました。最初は深い海の底で圧力テストです。 つぎは熱帯のジャングルの奥深くで湿気と泥のテスト。 そのまたつぎは灼熱の砂漠で暑さと乾燥のテスト。 ほかにも火山や北極、南極、 いろいろな場所でロボタのテストをしました。 いよいよ最後のテスト。その場所はなんと月です。 月でのテストも無事おわり帰ろうとしたその時です、ロボタが動かなくなりました。 「うーん仕方がないロボタは置いていこう。 またつくればいいしな」脱出ボタンを押そうとしたその時です、 ロボタが話はじめました。 「オワカレノマエニ オレイヲ イイタイデス ボクヲ ツクッテクレテ アリガトウ タノシイ タビデシタ イロイロナ モノヲ ミルコトガ デキマシタ スバラシイ オモイデガ デキマシタ アリガトウ 「お礼を言うのは私のほうだ。私がこれまで仕事をしてこれたのは君のおかげだ。 君を作る目標があったからだ。感謝をするべきなのにゴミのように簡単に捨てようとしていた。 すまなかった。 君は30年間いつも私の心の中にいた大切な友達だ。 ありがとうロボタ。さあ修理をするぞ!」 「なおったぞ」 間一髪。地球へ帰るだけの酸素を残して修理ができました。「さあ帰ろう」 帰るとすぐに社長はこれまでの旅で汚れたロボタをきれいにしてあげました。 ロボタも社長もお礼を言いたい人がいました。それは、、 二人がお礼を言いたかったのは田中くんと佐藤くんでした。 「いつも仕事をしてくれてありがとう」 「ワタシヲ ツクッテクレテ アリガトウ」 「いえいえ私たちも感謝しています すばらしい 仕事を近くで見ることが出来るのですから」 ありがとう ありがとう ありがとう アリガトウ いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #絵 #物語 #絵本 #ロボット #冒険 2