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映像制作にストーリーテリングをどう活用するのか?

①なぜ映像にストーリーが必要なのか?

仕事で映像制作をしている人は誰もが「ストーリーテリング」という言葉を聞いたことがあると思いますが、意識して作っている人はどれくらいいるでしょうか?

言葉通りではあるんですが・・・
コトバンクで調べると定義は下記の通りです。

伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のこと。

企業映像を作るときには「商品を理解してもらいたい」「会社のファンになってもらいたい」といった目的があります。この目的を達成するためには、ストーリーテリングが重要になります。
ただ単に「うちの商品はこうです!」というゴリ押しをしても買ってくれる人はいませんし、「弊社はこういう企業です!」と言っても聞いてくれる人はいません。

例えば、バスケを題材にした映画で、「弱小チームが強いチームに勝った」というシーンだけを見せても、感動する人はいません。そこに、チームが強くなるまでの「辛い練習の日々」「チームメイトとの争い」「諦めて辞めようとする」などの苦労や葛藤があるからこそ、観る人が共感して「感動」するのです。ストーリーテリングはこの「感動」を生み出し、メッセージに共感してもらうためのものです。

②具体的にどうやってストーリーを作るのか?

ストーリー作りの基本はハリウッドの脚本家シド・フィールドが提唱した「三幕構成」です。いまでは、そこから派生して、様々な書籍がありますが、脚本術の元祖とも言える内容で皆がこぞって参考にしていると思います。名前の通り、3つのステップでストーリーを伝えるというものです。

1.第一幕(状況設定、問題提起)
ストーリーを作る際にまずはじめにすることが状況設定です。
これがないとどんな話なのかわからなくなります。
昔話であれば「むかしむかしあるところに・・・」というやつです。
スター・ウォーズで言えば最初に有名なBGMと共に流れるオープニングロールがこの役割を果たします。そこから、きっかけがあり、問題が起こります。

2.第二幕(葛藤、対立)
第一幕で起こった問題を解決するために試行錯誤するのが、第二幕です。
最初は逃げ出してしまったり、上手くいかないものですが、大切なことに気づき、苦難や葛藤を乗り越え、目的に向かって挑戦するパートです。

3.第三幕(解決)
最後は、第一幕での問題提起に挑戦したことに対しての答えが明かされます。良いことか悪いことかは別ですが、この答えからメッセージを感じ取ってもらうことで共感が生まれます。

もちろん、用途によっては価格やメリット、使用方法などは打ち出したほうが効果がある場合もありますし、そういった映像が悪いというわけではないですが、ストーリーが合った方が共感してもらえると思います!

③ストーリーテリング秀逸な映像

1)オランダの薬局「ドックモリス」がクリスマスに公開した映像

YOUTUBEで1600万回以上の再生された映像。
クリスマスシーズン。おじいさんがツリーの飾りつけをする家族を見て、
急にトレーニングを始めた。ラストにその理由が明かされる。

2)『千葉次郎の挑戦』Supported by TOSANDO music

岩手県の音楽教室「東山堂」のドキュメンタリー映像
千葉次郎さん 57歳 職業 内装業。次郎さんには ひとつの願いがありました
「4ケ月後の息子の披露宴で、サックスを演奏したい」儚くも素敵なキッカケから 音楽と真剣に向き合い続けた4ケ月間。そして迎えた 結婚披露宴当日。ゼロから始まった千葉次郎さんの挑戦は はたして…

是非、構成や映像を作る際に参考にしてみて下さい!

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