槇寄山からの「富士山絶景」
この間の大沢山、三頭山は雲に遮られて、「富士山絶景」に出会えなかった。今度の槇寄山からはどうだろうか。仲の平バス停から西原峠に向けて歩き始めると、秋に咲く桜だろうか、爛漫と満開だった。人家の傍を抜けると、落ち葉におおわれた登山道が続く。西原峠からは数分で槇寄山の山頂である。
富士山は黒い山塊の向こうに蒼空に映えてどっしりそびえていた。アマチュアに「絶景」なぞ撮れようもないが、まずはレンズを向けた。昼メシのあと、なだらかな笹尾根を歩いて数馬峠をめざす。途中の田和峠でも富士山が見え、カメラを向けていると一瞬、強い風が吹き、一斉に木の葉が画面のなかを舞った。これは「絶景」かと勢い込んだが、あとで画像を見ると案に相違して汚いだけである。
数馬峠から数馬の湯へ下る路は落ち葉におおわれて、踏みしめるどころか、踏み分けて進むほどであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?