八甲田山の強風に吹かれて
八甲田山は美事な秋晴れだった。ラッキーと思いきや、ロープウェイが徐行運転するほどの強風である。これでは病み上がりのロートルが八甲田大岳をめざすのは少々危なっかしい。というわけで、山頂公園の遊歩道をひと巡りすることで逸る自分をナットクさせた。田茂萢岳自然研究路に入って、木道を進むと田茂萢湿原がひろがる。さらに進むと毛無岱が眼下に見えて気分爽快であった。
ロープウェイ山麓駅に降りたのがお昼前。青森に向かうバス便は午後3時過ぎまでない。逆に十和田湖行きのバスは午後12時過ぎがある。ならばと、この便で酸ヶ湯温泉まで足をのばし、日帰り温泉を堪能した。すぐ傍に八甲田大岳への登山口があったので、ためしに少し登って温泉旅館を樹々の間に眺めるなどして戯れた。