カールマルクスー千年に一度,,-②

 マルクスは「類的生活は、人間や動物においても、肉体的にはまず人間も(動物と同じく)非有機的自然によって生きるということの中に存在する。そして人間が動物より普遍的であればあるほど、人間が生きるために依存する非有機的自然の範囲は広い。」という。

 解説ーマルクス思想のむつかしいものの一つは、人間と動物の意識の違いを明確に区別することができずに、それらをごちゃまぜに使っているところでは、と思われる。

ここでの「人間は類的存在である」という類とは、あくまで他の動物には全くない、人間だけに当てはまる範疇であり、またそれより一段階進化したものであるはずだ。にもかかわらず彼はこの「類」を肉体的には  

、動物にもあるといい、非有機的自然を対象にして生きるといい、人間が動物と異なるのは、その広さ(普遍的)だけだといっていつている。
普遍的広さだけでは、人間と動物の単に量的区別であり、質的違いにならないのでは、と言えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?