「私はひとりじゃない」。 "ふたり"を証明する指輪|ふたり指輪『CONNECT』
「CONNECTを一人で購入することは可能でしょうか?」
お客様からいただいた
お問い合わせメールの一文です。
このお問い合わせをきっかけに、
はじめて『CONNECT』を
一言で説明できるようになった。
という内容のお話をさせていただきます。
皆様にも何かしらの気づきがあれば幸いです。
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株式会社SWITCH DE SWITCH代表兼『CONNECT』ブランドディレクターの杉原賢(すぎはらけん)と申します。
『CONNECT』は"ふたり指輪"というコンセプトで、シンプルなデザインとつけ心地の良さを追求した指輪ブランドです。
2021年のグッドデザイン賞を受賞した際にブランド立ち上げの経緯と指輪の詳細について記したnoteがあるので、ご興味のある方はご一読ください。
あらゆる"ふたり"に向き合う指輪
ことさら言うことでもないですが、現代においてパートナーとの関係性は結婚に限らず様々なかたちがあります。
「結婚」という枠の中にも法律婚、事実婚、同性婚等の様々なかたちがありますし、更には契約結婚、共生婚、週末婚、オープンリレーションシップ、ポリアモリーなど、パートナーシップのスタイルを表す言葉も増えました。(ちなみに筆者は国際結婚です)
だからこそ『CONNECT』は、あらゆるパートナーシップと向き合うべく、形式も性別も関係なく「パートナーと心地よくつながっていたい」という根源的な願いだけを満たす指輪づくりに努めてきました。
また、『CONNECT』をご購入いただく際には代表者様以外の個人情報は一切いただきません。ゆえに私達は『CONNECT』をつけてくださっている方々がどのようなパートナーシップを築いているのかを知りませんし、むしろ知るべきではないと考えています。(自己開示することでストレスを感じる方がいるかもしれないので)
条件はただひとつ、指輪をつける人が"ふたり"であること。それだけで私達は全力で指輪をつくります。
そんな私達に届いた一通のメール。
ブランドサイトの「よくあるご質問」にも明記されていますが、原則、おひとりでの購入はご遠慮いただいています。
指輪のデザインを気に入っていただけることは大変光栄ですが、『CONNECT』は"ふたり"でつけることで意味を成す指輪であるため、本質的な価値をご提供できないと判断した場合にはご購入をお断りすることも吝かではありません。
しかし、お問い合わせの内容は「CONNECTをファッションとしてつけたい」というものではありませんでした。原文を要約したものになりますが、文章は以下のように続きます。
想像を絶する内容でした。
実体のない、自分の中で存在するパートナー。
誰にも認められないその存在を、全く関係性のない私達に勇気を出して説明してくれた。その事実に感謝と畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。
確かに異例ですが、断る理由がありません。
紛れもなく"ふたり"なのですから。
ただひとつだけ、下記の提案を添えさせていただきました。
提案は大変喜んでいただき、「嬉しさのあまり涙が溢れました」とお伝えいただきました。とんでもないことです。嬉しさあまり感謝で満ちているのは私達です。
私はずっと『CONNECT』を一言で説明することが苦手でした。
立ち上げから何年も「結婚指輪の本質を…」だとか「パートナーとの証として…」といった稚拙で抽象的な説明しかできない自分を情けなく感じていました。
ですが、この方との出会いによって、今では自信をもって『CONNECT』を一言で説明できます。
『CONNECT』は、
パートナーの存在証明です。
義務でも形式的なものでもなく、誰かに誇示するためでもなく、ただパートナーの存在を証明するための指輪が『CONNECT』です。
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