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藤子・F・不二雄ミュージアム行きました

幼少から藤子不二雄先生に大きな影響を受けてきた私が、オープンして10年以上になるミュージアムにやっと今ごろ初めて行くなんて、すいませんでした。

行ってきました。小田急線、向ヶ丘遊園駅から歩いて20分くらい。
実はその前週に、岡本太郎美術館に行ってたんですが、これが同じ向ヶ丘遊園駅から反対方向に歩いて15分くらい。同じ生田緑地という広大な公園のつながりに存在するんですけど。

そういえば岡本太郎美術館には「藤子・F・不二雄ミュージアムの半券をお持ちの方は割引サービス」という表示があったのに、藤子のほうは岡本の半券を持ってても割引はないようだ。
つか藤子の中に「ココの半券を岡本太郎美術館に持ってくと割引になるよ」みたいなオススメ表示は一切なかった。なんなんだ。まあ関係ないっちゃないけど。

藤子の近くには大きなバラ苑があるそうで、駅から向かう道沿いにも地元ボランティアによる、バラ苑アクセスロードという遊歩道があった。5月中旬くらいは見頃だろうね。バラ以外の花もたくさんあったよ。

ま、でもホントは藤子に行くには向ヶ丘遊園駅の1コ手前、登戸駅からミュージアム直通バスで行くのを推奨されていますね。向ヶ丘遊園は各駅か、たまに急行が止まるくらいだけど、登戸は快速急行が止まるから。下北沢からひと駅。その間10コ以上駅を飛ばすんですよ。10数分で着く。帰りは登戸から帰りました。

で、小田急も登戸駅全体を藤子ワールドで埋めつくすようがんばってて
駅に行くだけでタダでテーマパークに来たような楽しい感じなんだよね。
サンリオピューロランドのある多摩センター駅もこんなだよね。街として盛り上げようとしてる。

アンキパンだね〜
これは藤子ミュージアムではなく、登戸駅の中なのです
改札もこれ
エスカレーターも
スネ夫が

しかし、この日、わたしは初めて藤子ミュージアムに川沿いの道をテクテクと近づいてみましたけど、ほんと何もない住宅街なんですね。殺風景な(住民に失礼)。もうじき藤子ミュージアムだよ、という期待感を高めるものが見当たらない。

あれ? この辺のはずだけど、どこだろう。。
と思ってると、なんか工事現場みたいな横に、地味な大きな建物が見えてくる。なんだろ?

入り口に黒いスーツの人が立ってるし。斎場かな?
と思ってたら。。

すごい小さな看板だった! ココだったのか。。

なんか、でっかい看板とか、フラッグとか、ドラえもんの大きなモニュメントとか、着ぐるみが出迎えてくれるんじゃないか、建物の外壁にも一面、藤子キャラが勢揃いしてる外観とか、登戸駅のような状態になってる感じを考えてたので、ビックリしました。夢の世界観がない。。
まあ周りが住宅街だから、という配慮とか、いろいろあったんでしょうかね。

会場の係員の人も、ドラえもんぽい青と白のワンピとか、テーマパーク的様子を想像してたんだけど、濃紺の地味な制服を着た女性ばかり、事務的でクールな対応。入り口を過ぎて中に入っても、まだ壁も一面真っ白で、斎場に来たのかな? というような印象のままだった。

お客さんは小さい子のいる家族連ればかりなのに、これで大丈夫なの? と思いつつ、まあ展示室に入りました。
薄暗い。。
最近、そういう美術館増えましたけど。まあ照明が強いと作品が劣化する影響とかあるんでしょうし、壁にプロジェクター映写とかするから、明るくできないんだろうけど。
しかし、藤子マンガのイメージに合わない暗さだ。。

もちろん展示内容そのものは、F先生の原画がふんだんに見れるワケなので、最高に決まってます。今の特集はドラえもんの歴史で、解説も丁重でした。学年誌時代の描き分け、先生が雑誌から単行本収録のときに描き直したものとか、特に強調されていた。
逆にドラえもん以外の作品の展示がない不満もありw

2階に上がって、第2展示室では、最近またNHKでも連作でドラマ化された、大人向けSF短編の特集。せっかくのタイミングなのに、そのNHKの番組の宣伝もしてなかったな。まあ、短編は初めて見るお客さんも多いと思うから、こちらはもっと詳しい解説もあったほうがいいかな〜、と思いましたけど。まあ「定年退食」とか「ヒョンヒョロ」の原画もいっぱい見れてよかったよ。


そして展示室を抜けて、みんなのひろばというのに出たよ。
窓がでっかくて明るい! キレイなジャイアンとかいた。
こどもたちの歓声が聞こえ、でっかいどうぶつとか、でっかいガチャガチャとか、のび太の家のミニチュアディスプレイとか、映像と連動したからくり仕掛けの壁とかある。

後ろのスクリーンには、歴代・藤子アニメのOPタイトル、EDタイトルが上映され続けていた。
今は放送されない「ジャングル黒べえ」もな! 子どもたちは知らないだろう。。
のび太の家、というか昭和の一般家庭の住宅見本として貴重なミニチュアだね。
階段の下にヒモで縛られた週刊少年ヨンデーが! 細かい!

おれはミュージアム入り口から、すでにこういう状態なのを想像してたので、あまりの違いにがく然としていたのだなあ。あるんじゃん。

その後、シアターで10分ほどのドラえもんアニメを鑑賞。ミュージアムでしか見れないオリジナルなんだそうです。絵はテレビと違うタッチでよくできてた。ストーリーは、もう藤子先生のオリジナルではないので、ウイットが足りない感じですが。ま、21世紀になって、ずっとですけど。

映画が終わって、出口を開けると、よいお天気。中庭が広がっております。
階段で屋上に上りますと芝生の緑

パーマンも芝生でお昼寝をしている。
左奥に、のび太の恐竜のでっかいピー助 中央にどこでもドア 右にドラえもんと土管があって
みんな写真を撮ろうと並んでいる

しかし、こんなに広い芝生の原っぱがあって「芝生養生中」として立ち入り禁止になってたけど。近づくと、養生なのかな? と思うほど芝以外の雑草が伸びてて、あまり手入れされてる様子がない。もう芝生はあきらめて、子供が遊べるよう開放したらどうだろうか(何にでもダメ出しするスタイル)

そいで、お土産屋で定番のどら焼き240円食べました。意外に普通に美味しかった!

いろんな絵がついてます

そいで眺めのよい屋上を抜けて、カフェテリアにも行ったよ。ドラビアータ(スパゲティ)を食べたよ。美味かったよ。意外に量も多かったよ。

ドラの白い顔は、玉子の白身薄焼きでした。
アート・カフェラテも飲んだよ。これもいろんな柄があったよ。

とはいえ、登戸駅ではトイレのドアにもドラえもんやドラミちゃんの絵がついてたり、階段の手すりにもずっとドラえもんがいるとか、あれに比べると〜ツメが甘いかな。ま、駅とセットで、てことか。駅が補完している。

と、ネガ情報もあえて言いましたが、最後はお腹いっぱいになって、満足して帰ったよ。ミュージアムショップにたくさんお土産グッズもあったけど、今日のところはスルーさしてもらったよ。いつかまた来るよ。


そういえば、最初入るときに、横に見えた工事現場かと思った場所は、本当の、旧・向ヶ丘遊園の跡地の、入り口階段の部分だった。

なんか工事が始まるのかな?

そういえば2000年代はじめに、まだ駅からモノレールが走ってた最後の時代に来たけど、そのときすでに遊園地としての営業を辞めて、ただの公園になってたときだったか。あれから、公園としても閉鎖したまま、特に再開発もされず廃墟化しているようだ。繁栄してた昭和の遊園地時代を見てみたかったなぁ〜。


そして、おまけにこんなこともあった。

なんだか、ちょっと怖かったなあ〜。店主も見えないし。
おそらくミュージアムのお客はバスで行き帰りの人が多いから、ココに気づく人はめったにいないのだろう。。まるで藤子A先生のほうの短編に出てきそうな風景だ。。心に止めておこう。。

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