歩-ロ】摺り足は狂言の歩きかたの基礎でござる
和ろうてござるか〜
普段から足袋下を履き地下足袋を履いてござると地下鉄や店先で声を掛けらるることがござる
このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが、もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜
狂言を能舞台で演ずる際には
狂言足袋をはきまする
能のシテ方や囃子方は皆白い足袋でござるが
狂言方だけは薄い黄褐色と白の縦縞が入った狂言足袋なのでござる
かつては鹿の革の足袋を遣うておったそうでござるが
革の足袋を遣わぬようになってきてござれば
今の如く黄褐色と白の縦縞で代用するようになったそうでござる
橋掛かりを出て本舞台に至り
名乗り、道行をすること
話してまいってござるが
この移動は基本的に摺り足でござる
摺り足の定義があるのか…は存じませぬが
わたくしは両方の足の裏を床面より
離すことなく
それもなるべく多くの部分を付けたままの
足運びを心掛けてござる
そうすることで腰や肩が上下に揺れることなく
並行に滑らかに移動できるということだと理解してござる
かようにして歩きますると
自然歩幅は狭くなり
一足から一足半ほどの間隔で
運ぶのが
美しいように思うてござる
急ぎ足になるときはつい、大股で進みとうなりまするが
そのような時こそ小股で細かくした方が
体重移動が滑らかで素早く動けるようでござる
機会がござらば
お試しいただきとうござる
こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる