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斗-ハ】狂言は幕に入るまでが芝居でござる

和ろうてござるか〜
終わりよければ全て良し
道中のいろんなヤラカシも皆済んで仕舞えば全て好い想い出となってござる
台詞が詰まっても、大きく飛ばしても、左右が逆になっても…でござる

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが、もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

狂言の始まりには名乗りがあり
場面転換には道行がございました

そして終幕には、なんらかの“留め”がござる
これは狂言のお終いの合図になる演出でござって大きく二つの場合がござる

一つは本舞台上で終わるモノ
もうひとつは揚げ幕をくぐって終わるモノ

揚げ幕とは橋掛かりと鏡の間(控えの間)の境にある五色の幕で
役者が出入りするたびに奥の方へ揚げるのでござる

この揚げ幕をくぐるまで続く終いかたは{追い込み留め}と申して
先に行く者が逃げるを後の者が追いかけまする

太郎冠者「許させられい、許させられい」
主人「あの横着者、たそ捕らえてくれい、やるまいぞ!やるまいぞ!」

などとお互い言いながら幕に入るのでござる

この後の顛末は観ている者に委ねられているのでござる
わたくしは追う方であっても追われる方であっても
きっとこのあとも日常を賑やかに過ごしていくことだろうと思うてござる

かたや舞台で終わる場合でござるが
こちらは幾つかの型がござるが…

それは次の回にお話しいたしとうござる
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる

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