見出し画像

民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず

民を治めていく人は、民が信頼し、尊敬するようになってついてくるようにならなければならない。そうなれば、なんでも教えてしまうという必要はない。

この本文は、誤解が多く、有名人や代議士先生が、間違った解釈をしていることが少なくない。そのもっとも多い例としては、「現代のような民主主義の時代には、民衆にすべてを知らせておく必要があり、理屈は分からなくてもとにかく俺についてこい、などという時代は終わった。孔子の考えは古い封建思想である。」というきめつけ方である。

しかし、孔子の論じた「君主と民のあり方」とは、「民に知らせてはいけない」といったのではなく、「民が分からなくても、仕方のないことで、それでよい」の意である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?