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「自分に期待しない」自己管理術

「自己管理」とは

「自分の生活や行動を律して、健康維持や学力向上などをしっかり行えるようにすること。自分を管理運営すること」(実用日本語表現辞典より)

である。

こういう風に言われると、「自己管理できるのはストイックな人だけでしょ」みたいに感じちゃう。だけど、そうでない人も考え方を変えてコツを掴めば自己管理できる!という内容の講演に行く機会があったので、要点をまとめたいと思います。

自己管理できる人の考え方

〈自己管理できる人〉になる為に抑えるべき原則は2つ。

①「人間はめんどくさがり」だと認める②行動→やる気

①「人間はめんどくさがり」だと認める
人間は本来めんどくさがり。やろうと決心したことも、やる気がないと全然できない。だからやる気がゼロの状態をベースにして行動計画を立てていくべき。

行動→やる気
自己管理がうまくできずに凹んでいる人は「やる気があるから行動に移せる」、つまり やる気→行動 と考えているかもしれない。

でも実際には、行動することによってやる気が生じてくるということが脳科学的、心理学的に証明されている。

だからやる気を頼みにするんじゃなくて、やる気がない時でも行動を起こせるような仕組みづくりをしていこう!という方針で自己管理を進めていくべき。

この2点を踏まえて具体的な理論を紹介します。

チリツモ理論

大きなところで大きい成果をあげようとするのではなく、小さなところで小さな成果をあげて積み重ねよう!という考え。

例えば、スマホでQR決済を始める。
そうすればお会計の時に財布を出す手間が省けるので、1回のお会計当たりたぶん5秒くらい節約できる。

5秒ってとても小さい時間に感じるけどこれが積み重なるとどうなるか。1日に1回はお会計の機会があるなら、1年で30分間を節約できる計算になる。この時間をチリとみるかヤマとみるかはあなた次第(笑)。

他にも単語カードを持ち歩いてスキマ時間にパラパラめくるっていうのもこの理論に入ると思う。

低ハードル理論

着手の難易度(=ハードル)を下げることで、とにかく行動に移しやすくしよう!という考え。

ここで大切なのは、やる気がゼロの時(例えば目覚めがよくない時)でも行動に移せるくらい行動のハードルを下げておくこと。

「とりあえず5分だけ…」とか「本を読まなくてもいいからページを開いてみよう…」という具合にとにかく行動のハードルを下げる。目安としては頑張らなくてもできるレベル。

一度行動に移せば、あとはさっき話した原則②「行動→やる気」に従って、勝手にやる気が湧いて来る。

逃げるが勝ち理論

「めんどくさい」という感情と戦うのには、かなりのエネルギーを消費する。だから、そもそも最初から「めんどくさい」と戦わないといけないシチュエーションにならないようにすればいいんじゃない?という考え。

例えば、家だとめんどくさくなって勉強できないなら、家に帰らずに図書館なりカフェなりで勉強すればいい。という具合に。

他には、一人だと頑張れないなら、友達と一緒に集まって勉強してみる、もし集まるのが難しかったらLINE通話とかをうまく駆使しながら、とにかく自分ひとりきりの状況を作らないことが大切。

自己管理できない人あるある

①メモを取らない
メモを取らないのが「暗算」だとすれば、メモを取るのは「筆算」のようなもの。扱える情報量が圧倒的に変わってくる。メモを取ることによって大量のデータを集めることが出来るようになり、十分に行動の分析・改善が出来るようになる。

②「環境に頼ったら負け」だと思っている
受験生の時、こんなことを言う人はいなかっただろうか。

「家だと勉強できない、って情けない」

少なくとも僕の周りにはいた(そして僕もそのうちの一人だった笑)。
こういうことを言う人の心理には、「環境=補助輪=カッコ悪い」みたいな図式が完成してしまっている。

でも一番大切なのは「前に進むこと」であって「カッコよさ」ではないはず。だから環境でもなんでも頼れるだけ頼って、這いつくばってでも目標へと前進することが大切。

ちなみに最近ではgoogleをはじめとする多くの企業が「環境のチカラ」を重要視するようになっていて労働環境の改善しまくっている(労働環境を改善しまくったgoogleオフィスの様子。かなり楽しそう笑)。

③自分は頭が悪いと思いこむ
「自分は頭が悪い」思い込んでしまうとそこで思考が止まってしまう。思考停止の何が悪いのかというと、それ以上原因を探ろうとしなくなってしまうから。「自分は頭が悪い」とか「自分は意思が弱いから」とかで済ませてしまうと行動改善への道が失われてしまう。

まとめ

☆「めんどくさがりな自分」を認める
☆行動でやる気を支配
☆小さい時間を大切に
☆環境に頼る
☆「めんどくさい」と戦わない
☆メモを取る
☆「自分は頭が悪い」はNGワード

感想

個人的に一番刺さったのは!「行動→やる気」のところ。

偉そうに言えることではないが、僕は今まで習慣化しようと思ってできなかったことがたくさんある(筋トレ、ランニング、英語の勉強、早起きetc...)。

今になって考えてみると、自分への期待過剰が原因だったかもしれない。計画を立てる時の自分は近い未来の自分に対して、めちゃめちゃなやる気を要求していたんだな、と。だから実行のハードル設定が高すぎ→乗り越えられない→終わる、を繰り返してた(計画を立ててる時の、あたかも自分がスーパーマンになった感じ、分かる人いますか?笑)。

自己管理できる人間になりたし!

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