高校二年生の時に片足を失いました
人生の途中で障がいを負うことを後期障がいとか中途障がいと言います。
高校一年生の二学期後半に左足に違和感を感じて、色々と調べた結果、骨肉腫だと分かりました。
高校一年生の三学期(1981年1月)から入院治療を始めて、17歳の夏の終わりに左大腿部切断、
退院出来たのは高校二年生の三学期の終わり頃(1982年3月)…
通院しながらの継続治療と経過観察が必要だった為に転校を余儀なくされました。
まだ一度も出席をした事がない二年F組の担任の先生と同級生達に応援してくれたお礼とお別れの挨拶に行きました。
初めて訪れたクラスの教室と一年間使われなかった僕の机、初めて会うクラスメイト…
担任の先生から何か一言ある?と振られて色々と言う事を考え来たのに頭の中が真っ白になりました。おそらく杖をついて義足で不慣れに歩き、髪の毛が抜けた僕を見てクラスメイトも言葉を失っていたと思います。
5分ぐらいして、やっと「色々とありがとう」と一言が言えました。
その時、僕もクラスメイトもお互いどうして良いか分からなかったと思います。
一年近く前は皆と一緒に楽しく走り回っていたのに、障がいを負った仲間にどう接して良いか分からなくなった同級生、障がいを受け入れられない自分…
そして小学校4年生から海外で習っていたテニスを諦めなければならない自分…
思春期の葛藤でした。
障がい者は可哀想な人に見られる時代…障がいを隠す自分。
今思えば、自分も家族も友人も新しい体になった事を受け入れて、次のステップを考え踏み出す勇気と行動が必要でした。
その悩む期間の本当の所は当事者しか分からないです。僕は立位テニスを通じて十代に障がいを負った若者をサポートして行きたいと考えました。
日本障がい者立位テニス協会を社会的に信用出来る組織にする為に自分達で勉強して自費で法人格を取得しました。
一緒に頑張ろう!十代の中途障がい者諸君。人生諦めるのはまだ早い!
その頃の僕のストーリーはこちらにあります。