建設業界にあるある“モヤモヤ”が日常茶飯事な話
職人のこんなモヤモヤ、あんなモヤモヤ
ある日のこと。ここは、とある大型施設の建設現場。
今日やる予定の作業をするために現場を見に行ったら、なぜかそこには別の職種の職人の姿が。「できている」と言われたから来たのに、できていない。
「なんで?」「スケジュールは無視?」と腹が立っても、終わっていないからどうしようもない。愚痴をこぼす場所もない。
「突然ぽっかり空いた一日、今日は何をしよう」
「明日は別の予定が入っていて来られないんだけど、いつやろう」
そんなことを一人でモヤモヤ……。
毎月25日、今でも土曜日も働いている。何か失敗したり、予定が変わったら、残業で補填したり、日曜日も出ないといけない。時間がないから何かを考える余裕もない。
「もしかして、うちの会社ってブラック?」
と思うけれど、ほかの会社のことを知らないので、仕方なく辛抱。すぐ忘れる。たまに気になっても、一人でモヤモヤ……。
ほかを知らないから、何も言えない
こんな風に建設業界では日々、知らないことで、たくさんのモヤモヤが生まれています。
近年の建設業界はかなり繁忙を極めており、常に人手不足。だから現場がうまくいかないことも多くなり、トラブルも多い。手戻りも多く、思うように仕事ができないことへの不満はたまる一方ではないでしょうか。
「言われた通り作業したのに、なんでやり直さないといけない?」
と言いたいのは山々だけど、言えない。なぜならみんな言わないから。そして、心の中では「もう二度とこことは仕事をしない!」そんな決意にも似たモヤモヤ。こんな状況が日常茶飯事になっています。
なぜ、こんなにモヤモヤ感が強い業界なのでしょうか?
その理由は本当にさまざまですが、一番のネックは“自分の会社の事情しか分からない”こと。知らないから、比べられないから「良し悪し」が判断できず、言いたいことも言えないのでは。
モヤモヤ解消の第一歩は“吐き出す”こと
建設業界はまだまだブラックボックスの多い閉鎖的な世界。ほとんどの人が小さな会社で働き、毎日が現場仕事ばかりだと、なおさら、外のことを知る機会がありません。
休日出勤は当たり前?給与やボーナスはみんなどれぐらい?その金額は、自分の技量や仕事ぶりに見合っている?
そういうリアルな情報は、ほとんど入ってきません。建設業界の団体イベントに参加しても、社長や会社幹部向けのイベントがほとんどだから、会社に都合が悪いことは言わないし、聞けないし、本当に知りたい情報はつかめないまま帰ることになるのです。
もしも建設業界の職人同士や現場監督同士で、「これって、おかしくない?」という疑問を吐き出す場所があったら?
ふと時間が空いたときに立ち寄ると建設業界の人たちが集まっていて、何気ない話ができる場、時には真剣な議論もできる場があったら?
いざ話してみると一緒の悩みを抱えているかもしれません。そして働く環境を比較することで、自分の会社の“コンプライアンス濃度”も見えてくるかもしれません。
そんな本音語りを重ねていくと、新しい仲間が出来たり、改善策が見え、自分の会社も変わり、そして業界も変わっていくのではと思っています。
話せる場をつくりたい、それが「建設タウン」
そんな“モヤモヤ”が話せる“つながり”をつくる仕組み、そんなコミュニティの場が「建設タウン」です。
たしかにボーナスや休みの話、社内ではしにくいですよね。でも、外でなら話しやすいと思いませんか?
他社のそんな情報が入ってくるとしたら、興味はありませんか?
みんなで話をする方が、自分たちの立ち位置を認識でき、自分たちの処遇が良くなっていくんです。だって見直すきっかけになるし、改善策も見えてくるから。
これからの人手不足を解消するためには、新しい技術で生産性を高めるだけでなく、まずは、閉鎖的な業界だからこそ横のつながりをつくり、お互いの実情を知れば、より良い業界に変わるきっかけになると思っています。もっとみんなで知らないことを話しましょう。そして自分たちで変えていきましょう!
建設業界の前向きな人たちとリアルに会える場として、イベントを企画しました。
これらのイベントには「業界を変えたい」「腕のいい職人たちと、いい仕事がしたい」と考えている社長も参加します。
美味しいごはんをごちそうになりながら、注目の大型現場の情報や建設テックなどの情報を共有して、これからのより良い業界づくりを一緒に目指しましょう。
まずはモヤモヤを吐き出してみませんか?