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まちづくり起業家の半育休パパ日記 〜わが子誕生のインパクト〜

10年ほど前に学生から起業。寝る間もおしんで、活動してきました。そんな人生が一変。パパになったのです。

ここで「半育休」という選択をとったことが、会社、生活、人間性をガラリと変えました。恐るべしインパクト。

アドベントカレンダー企画のテーマが「人」だったので、つらつらと感謝の気持ちをこめて、「わが子誕生」について綴りたいと思います。

半育休ってなに?

仕事と育児、どちらも大事にしたい。選べない。どちらか一方を選ぶのではなく、適度に両立する「半育休」が自分には良さそうでした。

半育休とは、社員の場合、育児休業の「就労が月10日(10日を超える場合は80時間)以下であれば、育児休業給付金が支給される」という制度等を利用して、育休期間に(一時的・臨時的に)少し働くことをいいます。

育児もできて、キャリアも断絶されない。給料も入る。まさに良いトコどり。

どんどん男性の育児休業促進に関する新制度もでてきているので、より多様で柔軟な半育休が増えていきそうな予感がします。

私の住む金沢市では男性育児休業促進の奨励金として5万円もらえます。企業向けでは国の両立支援助成金に、更に上乗せ支給も。国や市町でも男性育児の波がきてますね。

役員は育児休業給付金がない

ただし〜。役員は、別です。雇用保険に入っていないので、育児休業給付金は保険からもらえません。自己責任、会社責任で、どれだけ休むのか、報酬はどうするのかを、決めます。

裏をかえせば、制度に縛られず、自由に決められる良さがある。では、いつ、どれぐらい、休めばいいのか。さっぱりでした。

先輩から情報収集

わからないから、とにかく聞いて、育休・育児の知識インプット。当時バズっていた音声SNSやDiscordで先輩に、ママさん団体の方や社員面談でママ目線を、クライアントに打ち合わせ時に海外事例を、情報収集しました。

・こどもによって違うから、育休に答えはない
・夫婦でとにかく「対話」すること
・産後しばらくどんな理不尽でもママに逆らわない
・日本の常識が世界の常識とは限らない
など。

結論、だれもかれも対話の重要性だけは強調。

音声SNS「Clubhouse」にて先輩に男性育休についてきく
地域の先輩パパと子育てについて鼎談

ドキドキ、いよいよ社員に相談

出産予定の半年ほど前から社員に個別相談し、2〜3ヶ月前の月例会議で半育休を取得したいと正式に宣言。

いつから?全く働かない?など社員からたくさん質問が。わからないなりに、半育休中の心構えやルール、計画を共有して、できるだけ認識をあわせていきます。正直、不安に感じたと思います。それでも、最終的には、応援してくれました。

社内に育児の目標と計画をシェア(今みると最低3時間とか違和感ですね…笑)
断固たる決意で、半育休中の「心構え」をつくって仕事量をへらす

1週間の静寂

予定日より早く破水。コロナ禍だったので、立ち会いはできません。入院してすぐは、inゼリー、かぶら寿し、ヨーグルトを届け(これが意外と喜ばれました笑)、出産後は服と飲み物を持っていきました。できることはそれぐらいしかなく、やるべきは猛烈に仕事をして、備えること。ひとときの驚異の集中タイム〜!!!

原則面会禁止のため入り口でスタッフに荷物をさっと渡すだけ

はじめの3日で天地がひっくり返った!

そして、LINEの実況中継から…こども誕生!ようこそーーー!!!やったぁ!犬の散歩中に、生まれる瞬間のビデオをみて感動。

あっという間に、こどもが我が家に。一瞬で世の中の景色がかわった。大げさでなく。突如到来した、ビックインパクト。優先順位が全部ガラッと変わり、新ジャンルの幸せが。

これまでの経営など社会的活動とは異質。自分の努力がどうこうでもなく、成果でもない。別次元のもの。生物としての幸せを実感した瞬間でした。

妻子が帰ってきてからの、バタバタがすごい。退院後の3日間は嵐のような日々で、育児と家事しかできない。はじめてのことだらけ、緊急事態だらけ。産院でいただいたオムツがSSでなくSサイズだったことに気づかず、毎度服が汚れる。疲れすぎて何してたか覚えてない。が、それらを上回って、こどもが可愛すぎて幸せ。でした。

2ヶ月は親、知人、ヘルパー、機械、頼りまくった

はじめの10日間ぐらいは親が夜ご飯をくれたので、めちゃ助かりました。
家事の効率化もしようと。洋服はすぐに洗濯ネットにいれるなど改善し、お掃除ロボットなども即購入。照明も音声で操作できるように。ちょっと遅れて、食洗機や乾燥機も導入。

CURU ∞ CURU (こども服無料交換 くるくる)も最高で新生児は無料で中古の服をもらえる素敵なコンセプト。その後は小さくなった服をもっていけば新しいサイズの服がもらえる。循環すばらしい。数ヶ月しか使わないものも多いからもったいないので、知人にベビー用品もめちゃもらったり、借りたり。ありがたや。

そうそう。金沢市のお手伝いさん(産後ヘルパー制度)は神。2ヶ月で20回全部使うべし。500円で2時間、食器洗い、料理、洗濯、掃除してくれるのは、超助かる。使わない手はない。地域にも支えられてると実感しました。

ほ乳類を感じた

沐浴、オムツ替えなどなど、得意技をたくさん習得。生きるを純粋に体現している、目の前の命から、ほ乳類を感じる。こうやってご先祖さまから命がつながってきたんだなと。もっと単純な話、生命を目の前にすると、ウンチがでるだけでナゾなぐらい嬉しい。笑

誰かのために、死ねると、当たり前のように思えた。

祝福の嵐

2週間、毎日プレゼントが届いきました。

Amazon ベビーレジストリを使えば、プレゼントがダブらず、欲しい物が届きます!買うものがありすぎて、大変だったので、このときのプレゼントは一生忘れない。

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山のように日々もらったプレゼント

自律的で多様性ある会社に

時代なのか。お客さんも、近所の人も、家族も、社員も、みんな応援してくれました。

社員の自走化は一気に進んだ。めっちゃカバーしてくれて、正直驚いた。

育児中のママさんを、追加でリモートワーク採用したりも。自律的で多様性のある会社へとグッとすすんだ。

自分の変化としても、子育て優先!って思うと、ちょっと遅れたりすることに対してストレスが激減した。心が穏やかに

一方で、この時点では経営者不在で新規事業や長期視点を持てるまでには至らず。ここは自分の力不足。

ここは、またnoteに書きたい。しばしの経営者不在のインパクト。興味深い体験でした。

100倍感謝がわいてきた

人に優しくなれる。近所の人、友達、仕事仲間、クライアント、地域に感謝。親に感謝。先祖に感謝。

人間ひとりじゃ生きられない。日々感謝の念が、じんわりと湧きあがり続ける

いま、月日が経ち、スクスク育った我が子は、膝の上で口をぎゅっとさせながら真剣な表情で、わが姉のフラメンコ舞台を楽しんでます。オレ〜!

わが子誕生と、みなさまに。感謝。

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