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80点のBtoBメルマガの作り方

メールマーケティングサービス「配配メール」の総責任者で(自称)メールマーケティングエバンジェリストの安藤と申します。

先日初めて公開したnote(メールマーケティング基本のキ ~まずはここから~)が想像以上の反響をいただいたことにとても気を良くしたので2記事目を書くことにいたしました。(単純)

本当は前回の続きを書こうと思ったのですが、オフラインの営業活動がままならない現在の状況を鑑みて、今すぐ実践できるテクニックに内容を変更してお届けいたします。

タイトルに「80点」と書いております通り、この記事では急遽メルマガを配信することになったけれどどうしたらいいのか分からないという方向けの内容ですので、物足りない方はいつか書くであろう「100点のメルマガの作り方」をお待ちください。(書くのかな?)

前回のnoteも併せてお読みいただけると、理解が深まると思います。

①リストの準備

まずは手元にある配信リストを2グループに分けましょう。

<Aグループ>
・現在検討中の見込み客
・過去の失注客
・過去の解約顧客 など

<Bグループ>
・オウンドメディアでのメルマガ登録者
・展示会などのイベントで集めたリスト など

この2つのグループの違いは「態度変容までの距離の差」です
Aグループに所属している方は、あなたのサービスへの理解度が高く、タイミングが合えば態度変容を起こす可能性が高い方々です。

一方で、Bグループに所属している方は、まだまだ情報収集段階にも至っていない方々ですので、あなたのサービスについてあまり知りません。よって、態度変容までの距離はAグループより長くなります。

一斉配信のメルマガは、どうしても営業が出す個別のメールよりも内容が抽象的になってしまうのですが、配信リストがグループ分けされていない場合は特にメッセージが抽象的になりがちです。

抽象的なメッセージになればなるほど態度変容を起こしてもらうのは難しくなってくるため、まずはリストを分けてメッセージの出し分けを行いましょう。

②差出人情報について

メルマガの差出人情報(Fromアドレス)はとても重要です。
こちらは弊社の調査結果なのですが、実に3割強の人がメルマガを「送信元で読むか読まないか判断する」と回答しています。

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また、差出人情報が身に覚えのない場合、読者はメールを開かないどころか迷惑メールとして扱う場合もありますので、差出人情報にはメールの受け取り手が認識している名称(サービス名や企業名)を設定しましょう。

<良い例>
・配配メール <xxxx@xxxxx.jp>
・株式会社ラクス 安藤<xxxx@xxxxx.jp>

<悪い例>
・<xxxx@xxxxx.jp> ←差出人情報を設定していない
・メルマガ通信 <xxxx@xxxxx.jp> ←読者の身に覚えのないオリジナルなネーミング

③件名について

先述の調査結果にてメルマガを開封する動機の1位が「件名(タイトル)」からわかる通り、件名の改善は非常に重要なのですが、ポイントは2つです。「短く」「重要なことは左」です。

まず「短く」なのですが、メールの一覧画面で表示される件名の文字数は、PCでせいぜい25文字、スマホだと15文字ほどです。つまりそれ以降は一覧画面上では表示されません。しかもメールの件名が長いと開封率が落ちることが判明しています。
ベストな文字数は15文字前後と言われていますので、あまり長くならないようにしましょう。

ちなみに、件名に【相手の名前 さま】で始まるメルマガをよく見かけますが、これは開封率に影響を与えませんので無理して入れないでも大丈夫です。
また、「社名」や「サービス名」も不要です。これは差出人情報に入れましょう。

次に「重要なことは左」ですが、人の目は基本的に左から右に向かって文章を読みます。ですので、「無料特典」とか「初期半額」とかメールを開くモチベーションになるような文言はなるべく左側に入れましょう。

④本文について

メールマーケティングの目的は態度変容ですが、メルマガだけでサービスの申し込みが決まるほどBtoBの世界は甘くありません。

サービス紹介用のランディングページやセミナーの申込ページなどゴールに向けて顧客をデリバーするのがメルマガの役目です。

先のnoteにも書きましたが、メルマガの平均的な閲覧時間は7秒しかありません。この7秒という時間はサービスの魅力を伝えるのには短すぎますが、見込み顧客をゴールにデリバーするのには十分な時間です。

なので、魅力的な文章も凝ったイラストも、編集後記も必要ありません。

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こんなにシンプルな作りで大丈夫なのです。
大枠となるデザインを一度デザイナーさんに作ってもらえば、あとはそれをテンプレートとし、以降は中身を少し変えるだけで使えます。

ちなみに成果を出したいのであれば、必ずHTMLメールにしましょう。
クリッカブル(押せそう)なボタンが一番成果に直結します。

⑤配信時間について

BtoBのメルマガでは一般的に火曜から木曜の通勤時間帯および昼休み直前が一番開封率が高いとされています。

もちろん、会社によってベストな時間は様々ですので、色々と試してみるのが良いでしょう。

ちなみに私はコンサルするときはその企業のWebサイトが一番閲覧されている曜日と時間をGoogleAnalyticsで見て、その時間に配信するようにアドバイスをしています。

⑥配信頻度について

メルマガの配信頻度は、読者がその情報をどれだけ欲しているか、メルマガと読者との距離感によって異なります。

たとえば、コンサルティングを専門とする会社が発信するレポートが受け取れるメルマガに登録した読者に対しては毎日配信しても嫌がられることはありません。

しかし、一般的なサービス案内ならば、週に1~2回くらいがちょうどいいでしょう。

まとめ

いままでの話をまとめると以下になります。

①配信リストは温度感によって2つに分ける
②差出人情報には社名やサービス名を入れる
③件名は15文字ほどで大事な情報は左側に入れる
④本文はLPへのデリバーを意識する
⑤配信時間はGoogleAnalyticsで調べる
⑥配信頻度は週1~2回

これらを意識するだけで、それなりの成果を出すことが可能です。

最後に大事なことをひとつ。

メルマガはタイミングが命。配信結果の上下に一喜一憂する必要はありません。
まずは出し続けることから始めてみましょう。

もう少しこんな話も聞きたいなんてのがありしたら、このnoteをツイートして質問頂ければ可能な限り回答します。